今週のお題「デスクまわり」
家で仕事をすることが多いので、自然とデスクまわりはそれなりに整理整頓がなされるようになった。
ペットボトルを置いたままにしたり、メモとペンを無造作に置いたり、相変わらずの部分はあるが、個人的には整理できている方だと思う。
大学時代がとにかくひどく、ビールの空き缶やらスナック菓子の袋やらなんやら、パソコンの周辺に山のようになっていた。
消防の点検で業者が部屋の中の点検をするときぐらいしか大掃除をしない。
今もその傾向にはあるが、本当にダメ人間だと思う。
ただ机周りが汚すぎた結果、幸運がもたらされることもあるから、不思議である。
ある年、大きな地震があった。
自分は出先にいたので、久しぶりの揺れに驚いた。
その時、嫌な予感が頭をよぎる。
机の上に置いていたTENGA、あれが落ちてきたのではないかと。
その前日、近くのレンタルビデオ店が閉店するので、色々なものが投げ売り状態に。
その中に洗って使えるTENGAがあった。
使い捨てのTENGA1回分の値段で売られており、これは買うしかない。
ただ、個人的に我に返りやすい性格。
1回使ってみた時、自分で洗うことなどを考え、ものすごくメンタルがやられてしまった。
何か知らないけど情けない、何をしているのだろうか。
とはいえ、洗うだけ洗って乾かすために机の棚の上に置いておいた。
その真下にはノートパソコンがある。
自分が炎天下の中、汗水たらして働き、慣れない肉体作業、24時間働くなど、大変な思いをして購入した高いノートパソコン。
そのノートパソコンにTENGAが落ちて壊れてしまった、そんな展開が頭をよぎった。
急いで帰りたい、だが、都内は交通網が機能しきっていない。
2011年3月11日、あの日のことだ。
バスだけはかろうじて動いた。
リアル路線バスの旅状態である。
ようやく自宅に帰ったのは日付が変わったころだった。
真っ先に部屋に戻る。
パソコンが壊れていないかすらこの時は考えていなかった。
自分がさらに幸運だったのは、地震発生直後に家族全員と安否確認ができたこと。
そして、あれだけの揺れでありながらほぼ無傷だったこと。
だったらパソコンも大丈夫だろうと思い、部屋に戻ったら、机の棚の上で乾かしていたTENGAがなかった。
やはりあの揺れで落ちていた。
急いでパソコンに電源を入れる、すると、いつものように立ち上がってくれた。
壊れていなかった。
TENGAは机に積み重なったゴミの上に落ち、パソコン方面にバウンドせず、床に落ちていた。
ゴミがなかったら、もしかしたらパソコン方面にバウンドし、打撃を与えていたかもしれない。
こんなこともあるんだなと思った。
ちなみに、我が家はほぼ無傷だったと書いたが、たまたま皿が置いてある棚の真下に、毛布が置いてあったのが幸いした。
この日に色んなことが東日本で起きていた。
毎年この話題を誰かに話しているが、今年はできなかった。
2011年3月11日のことは忘れないし、各々の3.11をみんなで語ることで、色々な思い出が出てくるはずである。