グリーンチャンネルで放送されている競馬場の達人。
番組の入れ替わりが激しいグリーンチャンネルにおいて、競馬場の達人は長寿番組だ。
「競馬が大好きな芸能人」が「達人」として競馬の面白さを伝えるのがこの番組の醍醐味とされている。
しかし、競馬場の達人を毎回見る人ほど、「そんなわけないだろうが！」とツッコミを入れる。
先日高松宮記念で3連単をヒットさせたインスタントジョンソンのじゃいは確かに達人だろう。
3連単1点に1万円を賭け、665万円にした平成ノブシコブシの吉村は、ビギナーズラックを体現させただけで、本来の意味合いで用いられる達人ではない。
でも、ノブコブの吉村は大仕事をしたので達人として喝采を浴びてもいい。
ほとんどの回は、芸能人の負ける姿ばかりで、しかも、そりゃ負けるよという負け方をしている。
ここでは自分が見た中で、良くも悪くも感情を動かされた回をご紹介したい。
全通り買いの矢崎滋
2020年に場外馬券場近くのビジネスホテルで定住していると報道された矢崎滋。
相当な競馬好きで、競馬予想が好きという感じよりも、競馬そのものを愛しているタイプだと競馬場の達人を見ながら思った。
ただ、馬券の買い方が全通り買い。
おぼろげな記憶だが、近くのおじさんに全通り買いの馬券を見せて、苦笑させていた記憶がある。
競馬場の達人にとってホーム、それが中山競馬場。
特に土曜日の中山競馬場で競馬場の達人が頻繁に収録されていて、何度も収録現場に遭遇した。
今はコロナなので、当面は遭遇しないだろうが、もし競馬場の達人の収録を見たいのであれば、土曜日の中山競馬場はおすすめである。
それはさておき、これを見たのが学生だったからか、正直、こいつ達人じゃねぇだろという怒りが湧いた。
怒り補正がちょっと強めにあるので、今見たら朗らかな気持ちで見れるかもしれない。
全通り買いは100％当たる、ただ高確率で負ける。
多点買いの大当たり確率は100％に近づく、ただ儲からない。
ギャンブルは1点買いに近くなればなるほど儲けられるということをある種証明してくれた回だ。
せこく立ち回って負けた森脇健児
矢崎滋を悪い意味で上回ったのが森脇健児だった。
競馬場の達人は、芸能人が驚くような金額を賭けることがあり、それも醍醐味である。
例えば梅沢富美男は、賭け方が豪快でリターンがえげつなかった。
草野仁もドカンと行き、ドカンと勝ち、スタッフにご祝儀を渡していた。
これが競馬場の達人の気持ちよさであり、もってる芸能人のすごさを感じられる。
その対極にいるのが森脇健児だった。
若手芸人や新人レスラーが100円200円の勝負をしているのはご愛敬だと思えるが、なにせ森脇健児である。
とにかくせこくせこく立ち回っていて、貧乏学生のような賭け方。
これが午前中のレースだけ、平場だけなら許せる。
経済学者の小幡績も途中まで、とにかくせこい賭け方をしていた。
ところがメインでギアをいきなりトップにし、ドカンと賭けた。
結果はどうであれ、勝負レースでドカンと行き、他は「見」というのは理解できるし、それを実行できるのは素晴らしい。
森脇健児もギアは上がったが、全く見どころもなかった。
ダラダラと賭けてはいけないし、面白みも何にもない。
負けが込んだらオールインしてでも回復させる、それくらいの気概が欲しい。
ただ森脇健児の芸能人生を見る限り、そういう人間性なんだなと思わざるを得ない。
馬券すら買いもしなかったレギュラー松本
若手芸人やグラビアアイドルの回は大当たりか大ハズレか、かなり分かれる。
若手芸人時代のバナナマンは、日村がまとまった当たりを打ち続けながら、最後は設楽が万馬券を的中させて帯封をゲットした。
その直後に部屋が燃え、部屋が燃えた直後のイロモネアで100万円をゲットという壮絶な浮き沈みもあった。
カンニング竹山は、なけなしのお金を持って収録に臨み、結果的にプラスで終えていた。
競馬場の達人でプラスの印象を与えた芸能人は総じて次につながっている。
ところが、最悪級の印象を与えた芸能人は例外なくテレビから消えていく。
その象徴があるある探検隊でおなじみ、レギュラーの松本である。
ケチなのか知らないが、とにかく馬券を買わなかった。
記憶を少しでも取り戻そうとケチについて調べると、未成年への淫行疑惑についての記事が出ていた。
しかも、当時16歳の女性がホテル代5000円を貸し、返してもらってないと当時主張している。
当時吉本はその疑惑を否定し、法的手段に打って出ると予告するも実際は打って出なかった。
その後レギュラーは急失速し、舞台のMCなどを行うようになる。
競馬場の達人に参加する芸能人に言いたい。
目先の金に走ると、長い目で見て痛い目を見ると。
