競馬とボート、パチンコパチスロをダラダラやる男のブログ

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目先の利益に走り、安全意識を欠くと大惨事が起きる


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まさか「そんなことで怒られなきゃいけないんだよ」とは思っていないと思うし、思ってたら人でなしだろう。

世の中は「そんなことで怒られなきゃいけないんだよ」であふれている - 競馬とボート、パチンコパチスロをダラダラやる男のブログ

知床の観光船で事故を起こした会社の社長に対する言葉だが、報道を見る限り、なかなかの人でなしに思えてきた。

「死人に口なし」を最大限に利用し、自分は悪くないと言いたげな振る舞いは、大多数の日本人を敵に回した。

ただ、安全に対する配慮が根本から欠落している姿勢から推察するに、今回の大事故が他人事なのは想像に難くない。

「あの野郎が下手を打ちやがって!」ぐらいにしか思っていないかもしれないし、そう考えるのが自然である。

憶測ではあるが、例の社長は自らを「被害者」だと考えているのではないだろうか。

そうすると、社長の言動の多くが理解できる。

今回の件で俺の会社が大変なことになってしまったじゃないか!と被害者になろうとしているのだろう。

不思議なもので、できる限りのことをやって最善を尽くせば尽くすほど、被害者意識は消えていく。

新型コロナウイルスの対策をあれもこれもと立てながら、感染する時は感染する。

そんな時、罪悪感を感じるのはできる限りの対策を立てた人である。

痛い目を見て事の重大さを知り、反省する人もいるが、基本的に、対策を立てずに感染した人間に罪悪感はない。

衛星電話は壊れたまま、アンテナは直さない、ベテランの船長たちを解雇する、どう考えても人災であり、原因は明らかだ。

しかし、指摘されればされるほど、私は悪くない、むしろ被害者だと言わんばかり。

社長が別会社の社員に連絡を取った際、マスコミが面白おかしくでっち上げているだの捏造しているだの、好き勝手なことを言っていたという記事がある。

www.hokkaido-np.co.jp

「マスコミは面白がり物語を作ります。なるだけテレビを見ないで」

よくもまぁ、そんなことを言えたものである。

どこをどのように面白がっているのか、ご教授願いたいものだ。

 

韓国で、デパートが崩落した事件があったが、あれも会社側が安全対策を疎かにし、目先の利益に走った結果である。

セウォル号の沈没事故も同様で、信じがたい事象がいくつも重なって起きた。

目先の利益に走る、安全の意識が欠落する、謎の過信、それらが大惨事を招くのは歴史が証明している。

福知山線脱線事故も、目先の利益、安全意識の欠落などが招いた。

これらの当事者の中に、「多くの人の命を預かっている」という意識はゼロだっただろう。

日勤教育を受けたくないから必死でミスを挽回しようとした結果の悲劇が福知山線の事故だ。

 

桂田精一社長は、報道で見聞きする限り、目先の利益に走る人物だったとわかる。

ラジオNIKKEIでも番組をやっている某社長のコンサルを受け、必死に経営してきたのだろう。

そこに「人の命を預かる」意識はひとかけらもなかったとしか言いようがない。

なぜ他人事なのか、なぜ心から反省しないのか、多くの人は疑問に思うだろう。

桂田精一社長からすれば、金儲け、自分の利益になることしか自分事になれない。

この考えは桂田精一社長に限った話ではないはずだ。

不祥事を起こす会社では、経営トップから末端までこの意識が蔓延っている。

異を唱えれば反乱分子として排除されてしまう。

金儲け、自分の利益最優先で物事を考える人間の集まりになっていく。

その人物に、事の重大さがわかっているのか!とか言っても、きっと事の重大さはわかってもらえない。

たとえ罪に問われても、多額の賠償金支払いを命じられても、被害者意識を丸出しにし、自分の利益最優先で動くはずだ。

被害者意識というのは本当に恐ろしい。

弁済が必要とされる被害者は、被害者としての当然の権利を主張しているに過ぎない。

弁済を積極的に行うべき加害者が被害者ぶるのは、責任回避でしかない。

そして、桂田精一社長的な人物は、身の回りにもたくさんいる。

こんな人間のために、未来のある若者たちが犠牲になるなんて、あってはならない。


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