ルーキーズというパチンコ雑誌が毎月出ていた。
かれこそ30年近く前だが、これを父親が毎月購入しており、部屋にあったのを読んでいた記憶がある。
他にもパチンコ雑誌はあったが、自分は何をどのように見てたか覚えていない。
当時はテレクラの広告がやたらとあり、そういう用語が目についていた。
それが性の目覚めにはならなかったが、しりとりでそこに書かれていた言葉を使って、親に怒られたのが懐かしい。
お前らが買ってるんだから怒る権利はないはずだが、そこは都合のいい解釈でどうにでもなる。
DAISUKI!やTVチャンピオンのパチンコ大会の回は録画して父親と一緒に見た。
昔は、子供も親と一緒なら店内に入れた。
自分が通う小学校の担任がパチンコ屋にいたのを母親が見つけて、慌てて外に出た記憶もある。
だから、昔のパチンコ話になんとなくついていける。
びっくりするのが、これだけの英才教育をしながら、両親は絶対にギャンブルはやるな!ハマるな!と言い放つ。
そういう方針はいいと思うが、だったら部屋中にパチンコ雑誌を散乱させとくなよという話だ。
あと、小学生の時、場外馬券場に連れて行かすなよとも言いたい。
ウマ娘に出てくる馬たちをリアルタイムで知ることができたのも、両親のおかげである。
申し訳ないが、パチンコパチスロはもちろん、競馬にボートレース、ごくまれに競輪とオートレースもやる。
別に借金作ってまでハマってないし、親から金を借りることもない。
もちろん給付金が誤って4630万円分振り込まれることもない。
どういう教育をしたら、作文の文集で、お金への執着を滲ませる文章を書けるのだろうか。
そんな自分は、小学校の図工で金のなる木の絵を描いて、親に恥をかかせてしまうのだが。
給付金をネットカジノに使った24歳の男の幼少期を、笑い飛ばせない。
なぜなら自分も小さなときから金への執着があったから。
4630万円をくすねた彼との大きな違いは、若い時に、運に対する考えに触れたからだろう。
萩本欽一、桜井章一、この2人の本は結構読み、ネコババや横着などの悪影響を学んだ。
あと、彼は不良だったようだが、自分は不良の対極にいて、カツアゲされてもおかしくないような人間だった。
金の執着は悪いことではないと思いたい。
ただ、それがどう転ぶかは、出会う人間次第かもしれない。
彼はどうやって数千万円を返すのだろうか。
一時所得という形ですら2000万円程度納税が必要になるという。
自己破産では逃げ切れない。
かといって、働き口を見つけられるのだろうか。
ガーシーみたいに暴露系YouTuberとして活躍し、整形外科医に肩代わりしてもらうしかないか。
でも、数千万円を稼ぐほど暴露ネタもないだろう。
そもそも彼に罪の意識はあるのだろうか。