競馬とボート、パチンコパチスロをダラダラやる男のブログ

競馬やボート、パチンコパチスロの話題を中心に、賭け方をよりスマートにしながら、試行錯誤を繰り広げているブログです。


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小芦るり華は2023年女子戦の台風の目になる


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ボートレースの施行者にとってフライングは大罪とも言うべき行為であり、被害者となる。

ファンの場合は被害者となるケースもあれば、フライングで助かったケースもあるので、一概に全員が被害者とは言えない。

フライングはないに越したことはない。

選手にとってもフライングは収入源を絶たれる大きなトラブルの1つである。

斡旋ばかりのトップレーサーはフライングがメンテナンス期間となるため、フライングはそこまで大罪だとは思っていない。

もちろん白井英治のようにSG優勝戦でのフライングのせいで、グランプリ覇者の特権を活用できないという事案もあるが、これはトップオブトップの一握りの話だ。

 

小芦るり華は、フライングのせいでデビュー早々に選手生命の危機に立たされている。

2016年にデビューし、とてもスタートが速いことで知られていた。

養成所時代は確かスタートは20とか25を想定して練習すると言われている。

もしそんなスタートをレースでやれば、勝負にならない。

だから若手選手たちはおっかなびっくりでレースに臨むが、小芦るり華は2016年、平均スタートが10だった。

菊地孝平もびっくりな速さであるが、ちなみに菊地孝平は2022年の1年間で平均スタート10をマークしている。

スタートに命を懸けてきた菊地孝平が20数年でたどり着いた10に、小芦るり華はすぐ到達した。

いや、怖いもの知らずに、もしくは何かに追われるかのように訳も分からず、突っ込んでいただけかもしれない。

その結果、短期間で3本のフライングを記録してしまう。

1本目は30日、2本目は60日、3本目は90日、それぞれ休みが生じるため、この時点で180日の休みが決まる。

そして、フライングには事故点がつき、その事故点の平均がもう1つのペナルティ、俗に言う「魔の8項」に触れてしまい、プラス半年間斡旋保留となる。

つまり、3本目のフライングを切ったその時点で、ほぼ1年間強制的に休まざるを得なくなった。

 

ボートレーサーは金が稼げるという触れ込みだが、半年も1年も休むとなれば、1円も稼げず、とにかくバイトをするしかなくなる。

例えば平高奈菜は運送業のバイトをしていたが、いまだにTwitterの固定ツイートはバイトをしている頃のツイートである。

決して忘れることができないバイトの日々、それは小芦るり華も同じのようだ。

「二度とバイトなんてやらない」という言葉にすべてが凝縮されているだろう。

ボートレーサーとして食べていく覚悟がその時にできたことは言うまでもない。

練習自体はできるので、バイトをしながら連日ボートレースからつに出向き、練習を重ねる。

そして、2017年10月20日、2016年10月29日に3本目のフライングを喫して以来、ほぼ丸1年にレースに復帰した。

復帰初戦は5着、スタートタイミングは25と遅いが、トップスタートが21だからまずまずと言える。

2018年3月に初勝利を挙げ、着実に勝率を高めていく。

小芦るり華の特徴はとんとん拍子では成長しないことだ。

1年間の休みの中で練習を重ね、4点前後の選手になり、また2年ほどの時間をかけて5点台の選手になった。

そして、もう2年足踏みの時間があったのだが、2023年ついに次のステージに足を踏み入れた。

ボートレース徳山の「西部記者クラブ杯争奪徳山オールレディース」で初優勝を果たす。

 

小芦るり華は過去地元の唐津で準優1号艇で2着に入り、初優出と思われたが、不良航法で賞典除外。

辛い時期に練習し続けた地元唐津での初優出が不良航法でフイになってしまう、これは悔しかったはずだ。

この時3着だったのが原田佑実で、小芦るり華の代わりに優出を果たす。

徳山の女子戦に話を戻すと、小芦るり華は準優1号艇をゲットし、しっかりとイン逃げを決めた。

しかし、次のレースの準優で1号艇の高田ひかるが飛んでしまい、最終の1号艇こそイン逃げを果たしたが待機行動違反を取られて賞典除外を食らう。

その1号艇こそ原田佑実、本当だったら優勝戦1号艇だった。

何という因果だろうか。

運に恵まれ、ついに手にした優勝戦1号艇。

1周1マークはさすがに緊張したそうだが、それ以降は全く危なげがなかった。

118期では7人目の優勝者だが、118期には新開航や栗城匠、宮之原輝紀などスター候補生が勢揃いしている。

今後85期のような銀河系的な扱いを受けるかもしれない。

 

2年の足踏みで次のステージに上がる小芦るり華。

2023年は常に優勝戦に出るような選手になる可能性が高い。

記念レースにも当たり前のように出るようになるだろう。

しかし、女子戦で台風の目にはなれても、記念レースでは苦戦する。

多くの女子選手が記念の壁にやられてきた。

これは小芦るり華も例外ではない。

でも、一切心配はいらないだろう。

なぜなら2年の足踏みが次のステージへの原動力になる。

2023年は女子戦の主力になるが、2025年以降、記念で欠かせない選手になるかもしれない。

覚悟を決めた人間は強く、怖い。

そして、若くして地獄を見た人間は、リスクを負いつつ踏み込める。

また女子選手は結婚・出産を経てより強くなることも多々ある。

小芦るり華の未来は明るい。

盟友ともいえる西橋奈未と一緒に記念で暴れる姿が見てみたい。


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