現状、このブログでPV数が多い記事には一定の傾向がある。
さほど全体には知られていないが、特定のコミュニティにおいて熱量がとても高い事柄の記事において、読まれやすいというものだ。
それがラジオNIKKEIの中野雷太アナのパワハラ記事であり、まいまろわーるどに端を発したボートレースコロシアムを巡る話題である。
当事者やコミュニティの中にいる人からすると重大な事案なのだが、結局のところ、井の中の蛙に過ぎない。
だったら、井の中の蛙大海を知らずなのだから、大海に出るのがストレスフリーになるのではないかと思う。
これだけは言っておきたいが、スナック菓子のごとくスキャンダル報道は食いつくされ、世間はすぐに忘れる。
だから、芸人が下手を打っても、だんまりを決め込むのは正しいのだ。
なぜなら、世間はスキャンダル報道をスナック菓子のように楽しんでいるから。
オリエンタルラジオの中田敦彦が、ダウンタウンの松本人志に対し「反旗を翻した」件でかなりの話題となった。
THE SECONDに対する感想を述べる際に、アンバサダーとして松本人志が出てきたことに、ここにも出てくるのかと呆れ、さすがに出すぎではないか、出たとして論評しないでいいんじゃないかなど、苦言を呈している。
42分54秒の動画だが、一応興味があったので全部ラジオ感覚で聞いた。
思えば中田敦彦の動画をこれまでただの1度も見たことがなかったが、効果音も少なく、ラジオ感覚であればこれからも見続けたいと思える感じはあった。
その中身だが、個人的にはおおむね同意できる内容だった。
日本の芸能界もまた井の中の蛙状態である。
そう思わせるくらい、中田敦彦に対する辛辣な記事、コメントが並ぶ。
松本人志は審査員を降りろ!と中田敦彦の威を借りる狐は芸能界ではほぼいない。
しかし、YouTubeでの登録者数は芸人最多であり、芸能界に身を置かない人からは支持を集めている。
例えば、ホリエモンは漫才をさほど面白いと思わないようで、面白い芸人にハンバーグ師匠、小島よしお、とにかく明るい安村を挙げた。
一応ハンバーグ師匠もとにかく明るい安村も漫才で一定の成績を出しているのだが。
少し脱線するが、ホリエモン絶賛のとにかく明るい安村だが、ブリテンズ・ゴッド・タレント、BGTで日本人初のファイナリストになった。
あのサイモンがとにかく明るい安村を激賞し、ワイルドカード枠で選ばれた際はサイモンのゴリ推しで行けたという話もある。
ゴリ推しをされるくらい、とにかく明るい安村を認め、激賞するなんてこんなすごいことはない。
とにかく明るい安村は、初めて全裸芸を競輪場の営業で披露した際、無名のはずなのにドッカンドッカンと受け、「無名芸人」に写真を求める競輪選手もいたらしい。
バイキングでは坂上忍の前でネタをやり、こちらも気に入られて、そこから快進撃が始まっていく。
元々初見にめっぽう強いのがとにかく明るい安村の全裸芸。
目の前にいるのが明石家さんまであっても同じである。
だから、ブリテンズ・ゴッド・タレントで割れんばかりの拍手と歓声、スタンディングオベーションになるのはとても理解できる。
なぜとにかく明るい安村の快進撃に触れたかというと、この件で中田敦彦が引き合いに出されているからだ。
とにかく明るい安村はすごい!それに比べて中田敦彦はなんだ!ダサいなぁという具合に。
お兄ちゃんはすごいなぁ!それに比べて弟のお前のこのザマはなんだ!という誰も得しない比較に似ている。
とにかく明るい安村は別に何かを証明しにイギリスに行ったわけではなく、むしろ吉本興業に行けと言われて行っただけである。
そのような褒められ方をされても、とにかく明るい安村の苦笑いしか引き出せないだろう。
中田敦彦は別に「日本の芸人は海外で通用するわけがないだろ!」と言ったわけではない。
松本人志は審査員をやりすぎだ!なぁ粗品!という具合に絡んで、せいやの逆鱗に触れただけである。
中田敦彦はなぜダサいとか、しょうもないとか、面白くないとか言われなければならないのだろうか。
賞レースでの実績はさほどないが、ここまでのキャリアはユニークで、ダサい、しょうもない、面白くないで形容できるものではない。
中田敦彦フリークでも何でもないが、事実を並べればそう認識せざるを得ない。
島田紳助をキレさせ、松本人志に噛みつく、これだけで勇猛果敢な人だと思える。
松本人志にモノが言えないのと、ジャニー喜多川が生きていた時にジャニー喜多川の性加害を暴露できなかったことを中田敦彦は述べていた。
松本人志の件で誰も語ろうとしない芸人は多いし、ジャニー喜多川の件で、憶測で人を傷つけることになると泣きながら言葉を絞り出した櫻井翔もいる。
人間の営みなんぞ憶測ばかりじゃねぇかとついつい思ったが、それはまた別の機会に。
この件ではないが、なんで週刊誌を通じて暴露するんだ!卑怯だ!という声は一定数あるが、ストレートで言ってどうにもならないから週刊誌に暴露するだけのことだ。
セクハラ、パワハラ、モラハラなどいずれかのハラスメントを行った人間が、ストレートに指摘された際、年貢の納め時だと改心して全面謝罪ができるだろうか。
週刊誌に暴露するなんて卑怯!とのたまう人間は、変化を嫌うアホなんだと思った方がいい。
もしくは何かしらの恩恵を受けていたか、対象の人物が好きだから擁護しているつもりになっているか。
「中田敦彦はYouTubeで発言するべきではなかった」も、変化を嫌うアホ、恩恵を受けている、松本人志への好感度が高いなどいずれかの理由でそう言っているのだろう。
松本人志批判が正しいか正しくないか、個人的には正しいと思う。
正しくないで論陣を張る人は、どうにも感情的な人が多く、納得しがたい。
正しくないにしたって、もっと論理立てろよとイライラする。
そんな中田敦彦も、長年後輩にイジられて来なかった弊害があるようだ。
ブチギレ案件は松本人志批判の件ではないのだが、例の動画がフリとなり、この動画がオチのようになってしまっている。
藤森慎吾はモンスターを生みがちという仮説は面白かった。
どこぞの元TBSアナウンサーの話なんだろうが。
ちなみにこの動画も1時間以上の動画だが、健康のためにやっているウォーキングの暇つぶし的に全部見た。
どの中田さんだろうかと思いながら見ていたが、この手のスピード感はさすがの一言だった。
名前をコンプリートしようと一般人まで手を広げ、せいやがいなくてせいたというホストが来て、そのホストが芸人たちより一番キャラが強いというのも面白い。
この件で茶化す芸人は多いが、茶化し方にも芸が出てくる。
YouTubeをおもちゃのように使える芸人の方が、この手の茶化し方は上手いと思う。
芸人はひねくれ者の集まり、もしくは社会情勢に関心がない人たちの集まりという、暴論のような認識をしている。
だから、ストレートに語るなんてことはせず、どうにか交わそうとする。
松本人志は、交わすことが負けだと思っているようで、必ず自分の話題には意地でも触れる。
それは週刊誌報道、裁判、自身へのバッシングなどなど。
もしもワイドナショーを続けていたら高確率で中田敦彦に言及していたはずである。
まぁどんな切り返しを見せたのかを楽しみにしている時点で、松本人志側に立っているのかもしれない。