稲垣吾郎が道交法違反で捕まった際、当初は「容疑者」での報道だったという。
ただ、釈放され、会見を行う際にテレビでは「メンバー」を使い、新聞各社はそのまま「容疑者」が使われていたという経緯が紹介されている。
よみうりテレビの中の人曰く、圧力はなかったとされるが、2023年での報道を見る限りは、忖度が一切なかったのだろうかとは言っておきたい。
在宅捜査だと実名に肩書きをつけるというのは、確かによくある。
その結果がメンバーだったので、これまでのルールと変わらないと言える。
だから、島田紳助司会者、中村獅童俳優など、仰天するような肩書きをつけられて報道されるわけだ。
一方で、新ことばのくずかご84-86という本では、当時の産経新聞が既に、名前の下に肩書きをつける報道について触れていたという。
そこには俳優も含まれ、中には無職もあった。
仮に無職の山田が捕まれば、山田無職となるわけだ。
そうなってくるともはやお笑い芸人の芸名である。
今後山田がライバーを職業にした後に捕まったら、山田ライバーに。
もはやおかしな日本語である。
NHKがなんで「斉藤慎二メンバー」って表記してんの?というのは、要はそういう運用の中でやっているだけのことという話だろう。
個人的に思うのはケースバイケースで変えてしまうと、その点を突かれる可能性がある点だ。
今回はお笑い芸人だが、忖度しないといけないような人が仮に今回のような書類送検になった際、同じような報道ができるのかがポイントになる。
面倒なことを言われないためには、同じ方針を貫くのが妥当である。
正直な話、奥さんは激怒してるのだろうと思っていたが、コメントを見る限り、「相手の方からも行為が」あったなど、それはどういうこと?という話になる。
被害を受けた女性が「絶対に許さない」という旨のコメントがNHKの記事などにも掲載されているが、色々疑問に感じるところも出てくる。
文春オンラインでは、そのお相手が女性タレントだったことが、斉藤慎二メンバーとの取材の中で示されているが、この女性タレントの特定がいずれ行われるだろう。
この問題は、一定の決着を見せるまで下手なことは言わない方がいいと思う。
既にシソンヌの長谷川忍などは生放送で涙を流したなんてこともあるが、どちらが悪いとか良いとか、触れない方がいいだろう。