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闇バイトは欲望ゆえの行動なので理性に訴えても無意味


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2024年の新語・流行語大賞で年間大賞を取りそうであり、今年の漢字も「闇」になりそうなぐらい、闇バイトが問題になっている。

口々に言うのは、「なんでそんなバカげたことを…」である。

hakusyo1.moj.go.jp

強盗の検挙率は99.3%、基本的には高確率で捕まる。

統計を見ると、2000年代前半は60%しか検挙率がなかったというのは驚愕だが、そもそも強盗の件数が激減している。

毎年検挙できる数はあまり変わらない、認知件数が検挙できる数に追いついた形と言えそう。

だから、強盗が増えると、検挙率は保てなくなる。

典型例は詐欺で、詐欺の検挙件数は緩やかに減り、詐欺の認知件数はかなりの波がある。

ビッグウェーブが来た年の検挙率は40%もなさそうで、最近でも49.6%。

住居侵入だけだと、実は検挙率はそんなに高くなく60%もない。

こちらも検挙件数はさほど増えておらず、認知件数が減った形だ。

要は何が言いたいかといえば、治安が悪化したら警察は処理しきれない可能性があるということ。

特に住居侵入における検挙件数の横ばいぶりと、認知件数の激減ぶりは見ておくべきだろう。

2000年代前半、住居侵入の検挙率は2割ぐらいしかない。

この時代に闇バイト的なことがあったら大変だっただろう。

 

検挙率が高いからやっても無意味という意見がある一方、例えば1億円を奪い、絶対にバレない場所に隠し、仮に20年刑務所に入り、出所して1億円を得れば、年間500万円の収入を得たのと同じになる。

詐欺事件の話の中で「そういうやり口もあるのか」と思わず膝を打ったが、だとすれば、なかなかの闇バイトである。

ただ、闇バイトに携わる若者たちはそこまで考えていないだろう。

 

なぜ闇バイトは減らないか、答えは明快である。

「金目当ての犯行」令和バージョンであって、平成ならそれがコンビニ強盗であり、昭和なら銀行強盗だっただろう。

もちろん今もコンビニや銀行への強盗はあるが、昔ほどではない。

恐らく当時もコンビニ強盗や銀行強盗の犯人に、「なんでそんなバカげたことを…」と思ったはずである。

詐欺事件でも、「なんでそんなモノにダマされるの?」と被害者をバカにする言葉が飛び交うが、それもまたいつの時代にも見られる光景。

本質は時代が変化しても変わっていない。

ただ、「割に合わなさそう」という思いから銀行からコンビニへ、コンビニからお年寄りがいそうな民家へ、そんな変遷を辿っているに過ぎない。

いつの時代もそうだが、こういう人らに理性に訴えかけても無意味だろう。

 

じゃあどうすれば闇バイトからの民家への強盗を防ぐか、それもまた明快である。

シグナルやテレグラムといったアプリを使えなくさせることだ。

問題はあるのかもしれないが、それだけで一定の効果はありそうである。

極端なことを言っていいなら、名簿などの個人情報が流出するケースが問題となっているが、流出させたら無期懲役にするのもいいだろう。

流出した名簿で犯罪をしたらその時点で死刑とか。

名簿を売る側も闇バイトに応募する若者と同じなのだ。

でも、名簿を売った側が何年も刑務所に入るケースはあまり聞かない。

すいません…つい…うっかりなくしちゃいました…で済まそうと思えば済ませられる。

一部極端な例を示したが、要するに「闇バイトには旨味がない」と思わせるほかない。

法律を含めて、旨味をなくさせることをしていかないと減らないだろう。

理性に訴えかけたところで、転売ヤーは激減しただろうかという話だ。

理性に訴えかけて、誹謗中傷は目に見えて減っているだろうか。

なぜこれらが減らないか、それは欲望ゆえの行動だからである。

これらを減らすには、転売を犯罪としたり、誹謗中傷に対する賠償金を1ケタでも2ケタでも上げて、逃げ得を認めず一族郎党根絶やしの勢いで連帯責任を負わせてみんなで吐き出してもらったりするしかない。

そこまでしたって人は過ちを犯すわけで、割に合わないと思わせるしかないだろう。

事実、子どもの身代金誘拐の事案はこの令和の時代でほとんど聞かない。

そもそも身代金が手に入るとは限らないし、手に入っても番号を抑えられていて使いようがないから、リスクの割にリターンが少ないのもある。

楽して金を稼ぎたいと思うのが人間というものである。

これは楽じゃなさそうだぞと思ったら、応募の意欲は失われる。

ただそれだけのことで、慢性的な人手不足で悩まされる業界が多数あるわけだから、ある種単純。

海外で出稼ぎをしたら儲かるんだ!とオーストラリアなどに出稼ぎし、どえらい目を見ている日本人の若者たちのニュースもそう。

やめときなさいよと言ったところで、自分なら大丈夫!と過信するものだ。

まぁ本当にうまくいく人もいるんだが、それは一握りに過ぎない。

 

被害者側としてはとにかく現金を置かないことがすべてなのだが、別の考え方もあり、「これで命だけはご勘弁を…」とあえてまとまった金を出すという手法もあるらしい。

嫌な時代だなぁと思いたくなるが、時代の変遷で手法が変わったに過ぎず、昔は昔で「嫌な時代だなぁ」と思っていた人が多かったはずだ。

本質的に闇バイトを考えるのであれば、人間の欲望に対してどうこう言うのは無意味で、割に合わないと思わせる仕掛けをどんどん打つしかない。

UberEatsの配達員が減っているのは、色々もらえるお金が減って割に合わなくなったから。

どうすれば闇バイトを割に合わない仕事と思ってもらえるか。

こういう観点で考えると、おのずと答えは見えてくるのではないだろうか。


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