違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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岡田紗佳がMリーグの控室で失言した件について振り返る


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Mリーグの試合と同時並行で、各チームが控室配信を行うことがある。

これが便利なのは、役満が出た時、チョンボが起きた時など何か事件が起きた時にどういう反応を示しているかがリアルタイムで分かる点だ。

例えば、赤坂ドリブンズは毎試合配信をしており、その様子がほぼすべて晒されている。

一方、U-NEXTパイレーツのように、ファンクラブ会員向けにオンラインパブリックビューイングを行うケースもある。

KADOKAWAサクラナイツの場合は、時折配信を行い、1試合目が始まる少し前は会員限定で、あとは無料公開といった形になっている。

 

1月24日の試合、堀慎吾はただただ不運というか、やりようがなかったような展開。

他人の麻雀に手厳しい人が、ただただ巡り合わせの悪さでハコラスを食らうのは、世話がないと思う一方、これも麻雀の残酷さ、競技性とも言える。

流れの悪さを自覚しているからこそ、余計に思うところが本人にもあるような感じがする。

そんな中、岡田紗佳が本編でインタビューが行われている最中に、不用意な発言をし、それが配信で流されてしまった。

本編ではインタビュアーを務める伊藤友里が1位だった日向藍子に、今回の結果を受けて、セミファイナルのボーダーにいるサクラナイツとの点差が迫ったことを聞こうとしていた。

その時に、伊藤友里がポイント差のところで言いよどむ場面があった。

そこで岡田紗佳から、おそらく伊藤友里に対して、「麻雀のことわからんくせに」という言葉が出てきてしまう。

なぜおそらくとしたかは、画面に向かって言っているので、日向藍子に対して言っている可能性もわずかにあるからだが、さすがに無理筋だろう。


www.youtube.com

アーカイブで確認できるので、見ていただくのがいいだろう。

この件に関して岡田紗佳は土曜の午前、非を認め、全面的に謝罪している。

なぜそんなことを言ったのか、諸説あるが、自らの成績があまりにも悪いのも関係しているだろう。

昨年などは順調そのものだったが、「逆ドリブンズ状態」で、とにかく今年は展開が悪い。

もう一歩で勝てるところで、最後に差されることも目立った。

明確に足を引っ張っているのが自覚でき、チームはなかなかプラスポイントにならない。

そして今回の不用意発言につながる。

何にファンが怒っているか、呆れているか、悲しんでいるかといえば、成績でも態度でも足を引っ張り、周囲を悪い意味で巻き込んでいるように見えるからだ。

今回の件で隣にいた渋川難波も、なぜ指摘をしなかったのかともらい事故状態となっている。

これが奥さんの早川林香相手なら、やめなさいと窘めることはできるけれど、遠慮があるんだろうと感じる。

「それは言い過ぎ!」と言えればよかったが。

 

岡田紗佳はMリーグの初期からいる選手であり、麻雀を盛り立ててきた1人であることは確かである。

気性面や口の悪さなども、誰しも認識している部分と言える。

いかんせんそれが外に向いてしまうと、途端に印象が悪くなるのは当然。

自分も口が悪いし、勝負事に熱くなりすぎるタイプなので、その気持ちはよくわかる。

だから自分はスポーツバーとかああいうところも行かないようにしている。

岡田紗佳よりも気性難だと自覚しているので、今回の件は自分事として捉えている。

 

言われた側は一生覚えている。

そして、言われた側はそれを根に持ち、原動力にする。

あの一言があったので頑張れました!ならまだいいが、あの一言だけが許せなくて!こういう結果になってざまあみろと思いました!となる可能性もあるし、そう言われても言い返す権利がない。

相手の躍進を許さない、成長させないためには、相手に何も言わずに褒め続けるのがいい。

反骨精神を消すには、ずっと慰め続けるのがベストと言える。

いわば、相手をカチンと来させる言動は敵に塩を送るのと同義である。

自分をダシにして相手の躍進を許す、勝負師としてそれはあり得ない。

だからか、自分は勝敗が確定するまでは何も言わないし、最悪の事態を想定し続ける。

勝敗が確定してから浮かれればいいわけで、確定していない時から浮かれる必要はどこにもないし、得もメリットもない。

他人に厳しい言葉をかける人は、勝負師を諦めたか、指導者を意識しているか、単に自分に甘いボンクラかのいずれかである。

もしくは、お前のせいで俺の稼ぎが下がるとか許せないから!という自分本位のもの。

これは岡田紗佳に対しての言葉ではなく、直接他人に厳しい言葉をかける人への思いである。

よく厳しい指摘をする人に対して、愛があるなぁと言う人がいるけれど、なぜそう言い切れるのか疑問である。

お互いに「厳しい指摘=愛がある証拠」という認識があって成立することで、片方の人間が言うことでもないし、外部の人間にはわかりようがない。

そして、片思いだった場合、相手が愛情を受け取っていないことを嘆くのはお門違いも甚だしい。

DV夫、毒親と何ら変わらず、加害性のある行動と言える。

 

岡田紗佳の謝罪後も、にわかに炎上の規模が広がっている。

麻雀の世界はとかく炎上を喜び、炎上への便乗が目立つのだが、岡田紗佳の炎上に、面白いくらい誰も便乗しない。

岡田紗佳を腐す動きもなければ、伊藤友里可哀想の言葉もない。

一番の要因は伊藤友里がXをやっておらず、お気持ち表明の場がないことが大きい。

仮に、伊藤友里が岡田紗佳に対して、「あの野郎ムカつくなぁ!」とか言ってれば、擁護も批判も巻き起こるだろう。

「私も拙いインタビューで…」とか言っても、「いやいやあなたは頑張ってますよ…それに比べて岡田は!」ともなる。

幸か不幸かXをやっていないのが大きいと言える。

 

実は伊藤友里がレポーターを務める金曜日に再びサクラナイツは試合を行う。

第1試合目に岡田紗佳を出して、強制的にインタビューを受けさせられて、直接謝罪するというのが一番しっくりくる。

その上で連闘する展開となり、できれば2連勝というのが最高である。

麻雀にはチョンボヅキという言葉がある。

鈴木大介がチョンボをした直後に大三元を上がったのは記憶に新しく、その後の鈴木大介の復調気配を見ると、チョンボヅキはあるんだなぁと実感する。

岡田紗佳の件をチョンボとするのは苦しいかもしれないが、場合によってはチョンボヅキになるかもしれない。

来週が1つの正念場となる。

一気にガタガタといくか、雨降って地固まるよろしく浮上するか。

最悪なのは出ることすら叶わずというパターンか。

こういうのはしっかり清算しておかないと、再度同じことをやらかしたり、別のトラブルを起こしたりした時に、「そういえばあの時!」とごちゃごちゃ言われかねない。

本当は、「そこまで厳しくせんでも…」というのがいいし、Mリーグのブランドにもつながる。

意外と大事のように思うのだが、チームの動きが鈍いのはなぜだろうか。

特に監督は、俊敏に動くタイプであるはずなのに。


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