違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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渋谷ABEMAS多井隆晴は本当に終わったのかを考える


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Mリーグが開幕し、最初の1週が終わった。

新加入組では阿久津翔太と永井孝典がトップ。

EX風林火山は内川幸太郎も勝利しデイリーダブルを決めており、雰囲気はかなりいいものとなった。

1週目でこのムードを、自然に作り出すことが重要であり、後半になって負けが込んでからだと無理やりさが出てしまう。

心のどこかで「こいつ弱いな」というのがあるからこそ無理やりな盛り上がりとなり、つながらない。

そういう意味で永井孝典が初戦でトップを獲得し、やりたいことができたのはあまりにも大きい。

一方でアースジェッツは未勝利に終わった。

三浦智博とHIRO柴田がラスを引く展開は衝撃的ではあるものの、さすがに1戦目だけでどうこう言える内容ではないと思う。

ただ、おやっ?という空気が流れ出すとガタガタッといってしまう。

ムードメーカーがいるチームではなく、沈む時はみんなで沈むような印象を受けるので、結果で何とかするほかない。

 

渋谷ABEMASは現状だと昨年と同じ流れにいる。

松本吉弘も多井隆晴もいい結果を出せず、白鳥翔は安定感がある。

日向藍子はリーグ戦の兼ね合いなどもあって出ていないが、そのリーグ戦ではA2で首位。

最高位戦A1がはっきりと見えるところにおり、全員が所属団体の最高峰リーグに在籍するという「最強チーム」状態の可能性は極めて高い。

にもかかわらず、その雰囲気は今の渋谷ABEMASにはない。

そもそもMリーグで結果を出す人=リーグ戦でも最高峰にいる人とはいかず、むしろ自団体では強いのにMリーグになるとさっぱり、もしくはその逆が起こりやすい。

多井隆晴に至っては今季のリーグ戦は最下位。

他の団体なら降級だが、RMUには降級点があるだけでなく、SSSライセンスの多井隆晴は3年最下位をとらないと降級しないようなルールとなっている。

多井隆晴は初の降級点なので、あと2年最下位になってようやく降級。

支持を得るようなシステムかと言われても微妙で、説明が欲しいところである。

ネット上でもその理念が出てこないので、不思議である。

河野高志はSSライセンスからSライセンスに格下げになってから令昭位を獲得しているが、SSライセンスへの復活は確認できない。

ライセンスの趣旨は過去に聞いたことがあり、それ自体は納得のいくのものだった。

降級点も何らかの思惑があってのことなのだろう。

とはいえ、将棋にも降級点はあるが、それはB2以下の話であり、A級順位戦でそんなことをしたら面白みも何もあったものではない。

なんで最高峰のリーグで降級点があるのか、その理由がよくわからない。

 

多井隆晴の初戦は永井孝典や逢川恵夢、瀬戸熊直樹という、新加入組にMリーグの厳しさを教えるというような構成だった。

まさに途中まではそんな構図になっていたが、新加入組が奮闘し、永井孝典に至っては満貫を3回も上がっていた。

多井隆晴は途中でマイナスになるなど終始苦戦を強いられ、ラス。

瀬戸熊直樹も最後の最後に沈んで3着。

オリジナルメンバーが新加入組にしてやられる構図となってしまった。

これに対し、多井隆晴のここ数年の低迷に、ネット上では嘆き、悲しみなどが渦巻く。

強い人が弱っていくのは、見ていて悲しいものがあるという気持ちは理解する。

一方で麻雀というのは上振れも下振れも起こりうる競技で、たまたまジャンケンで負け続けるようなものだ。

あの時の多井隆晴の席で完璧に立ち回って勝てたかといえば、少々疑問である。

結局こういうのは印象であり、勝てば官軍でしかない。

永井孝典だって負けていたら、ほら見たことかという意見が出て、かなりやりにくかっただろう。

多井隆晴も勝っていれば、今年は違うぞ!という空気になる。

大事な局面でいかに勝つか、どうでもいい局面でいかに負けられるか。

スターは勝ち負けのタイミングが見事である。

多井隆晴もその中の1人であった。

雰囲気的に辞めると言い出しそうだが、どうせならやめさせられるまでしがみついてほしい。

20試合は最低でも出なきゃいけないわけだから、あと19戦で巻き返せばいいだけのことである。

そう思うと120試合というのはあまりにも多く、1試合の重みはより小さい。

後先を考えずに突っ込む、これがいいのかもしれないが、やり慣れない人にとっては結構きつい作業なのだろう。


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