違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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芸能人は歯だけでなく芸名が命であることを新加勢大周に学んだ


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芸能人が移籍する場合、芸名を巡って揉めることが多々ある。

パチンコパチスロの演者ですら芸名を変えざるを得なくなるケースが多く、ジロウがJIROになるならまだしも、五十嵐マリアがayasiになると、もはや誰だかわからない。

AV女優も事務所が変わると女優の名前が変わってしまう。

これからの時代はたとえ移籍したとしても今まで通りの名前を認めるべきというのが、公正取引委員会の新たな指針である。

能年玲奈がのんとして活動せざるを得なくなるような事態も避けられるということだ。

 

改名を巡って揉めに揉めたケースは色々あるが、個人的には加勢大周のケースが真っ先に思い浮かぶ。

加勢大周は桑田佳祐が監督として作られた稲村ジェーンで主役となり、一躍人気者に。

いわゆるトレンディ俳優として活躍するも、実はこの当時、給与はもらえず、交通費も自腹だったという、地下アイドルもびっくりの劣悪な待遇だったらしい。

事務所を出ようとするのは当然の判断で、独立をしようとしたタイミングで芸名を使うなと事務所が加勢大周サイドを訴えた。

裁判は一審二審で判断が異なったものの、最終的には加勢大周側の勝利に終わった。

ただ、事務所側は新加勢大周なるタレントを擁立する。

こうなるとワイドショーの格好の餌食であり、面白いネタである。

あと加勢大周からすれば迷惑でしかない。

さすがにこれはやりすぎとばかりに、大物俳優たちが事務所を説得し、新加勢大周から坂本一生に改名した。

ちなみに新加勢大周騒動があまりにも過熱したことで、「新・○○」が新語・流行語大賞に入選する。

シンゴジラなど「シン・○○」ブームから遡ること30年近く前のお話である。

加勢大周は薬物で捕まって引退し、坂本一生は何でも屋でもできそうな勢いでありとあらゆる仕事を経験し、現在はスポーツジムを経営しているらしい。

www.sponichi.co.jp

さて、加勢大周と裁判を起こし、新加勢大周を生み出した事務所の名前はインターフェイスプロジェクト株式会社。

そのホームページを見ると、沿革・実績という項目がある。

ここに書かれていることが結構面白い。

加勢大周にも触れてはいるが、新加勢大周を有名にさせたと書き、当時の記者会見が世界中で話題になったことを記している。

今後の行く末を案じた、日本映画俳優協会の森繁久彌、二谷英明ら業界の大先輩の説得により、記者会見から21日目に「新・加勢大周」を坂本一生に改名した。この時のニュースも、アジア各国、アメリカ、オーストラリア、イギリスなどに流れた。

わざわざ当事者が書くことなのかと思いつつ、こんな調子で面白いことが色々書かれている。

そして、「芸能人は芸名が命」と書かれており、まさにその通り。

芸名は売れてもキャスティングに苦戦するなど、書かなくてもいいことまで書かれているのも個人的には好感が持てる。

この事務所は「大和撫子47」を結成し、47人のタレントそれぞれ出身地を芸名の名字にしてユニットを組んだ。

この47人は国会議事堂に許可を得た上で国会議事堂の敷地内で写真を撮影している。

AKB48チーム8が誕生する、20年ほど前のお話である。

坂本一生は当時から筋肉があり、その路線を歩もうとしていた。

だから激変というのは間違いで、原点回帰と進化の融合である。

この事務所の、時代をつかもうと必死になる姿勢は今の芸能事務所は見習うべきだろう。

何か1つでも時代とマッチしたものがあれば、もっと変わっていたように思う。

ちなみに大和撫子47には静岡代表として熊切あさ美も参加していた。

ただ熊切あさ美のWikipediaには大和撫子47のことは書かれていない。

というよりも大和撫子47のことすらネットであまり出てこない。

AKB48や乃木坂46の先駆けでもある大人数ユニットの元祖なんだから、面白おかしく取り上げるテレビがあってもよさそうなものだが。


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