違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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【将棋界考察】藤井聡太棋聖、異例の「一分将棋逆転負け」は何を意味するか?|公務の多忙さ、羽生七冠の教訓、佐々木大地の躍進


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王位戦で、終盤まで佐々木大地七段がリードしつつも、途中で最善手を指せず、気が付けば藤井聡太棋聖が優勢という流れとなった。

お互いに時間が切迫し、佐々木七段が最善手を外し続け、詰みまでもう少しという段階にあった。

王座戦の予選では藤井棋聖が竜をぶった切って詰みであることを読み切った姿が話題となったが、今回も竜をぶった切った。

評価値を知らなければ、「おっ!読み切りか?」と思えるが、このぶった切りのあたりで評価値が逆転した。

といってもやや佐々木七段優勢ぐらいで、互いに一分将棋では間違いも起こるので予断を許さなかった。

しかし、藤井棋聖がここで最善手を指せず、敗勢に傾いた。

先日の王座戦とは全く異なる、藤井棋聖のあまり見ない負け方となった。

過去には藤井棋聖がたくさん時間を使わされ、対局者がたっぷり時間がある中で、一分将棋で暴発し負けることはよくあった。

最近はあまり見られず、一分将棋でもそんなに下手を打つことはなかったが、互いに一分将棋になってからの逆転負けはあまり記憶にない。

まぁ本来、羽生善治九段でさえちょくちょくあるのだが、やはりファンからすると見たくない光景なのかもしれない。

竜王名人が背負う公務の重荷

竜王名人である藤井棋聖は、免状に名前を書かないといけない公務がある。

それこそ羽生善治、藤井聡太と並ぶ免状はめちゃくちゃ人気で、このために免状をとろうとする人もいる。

(ちなみに、自分は将棋ウォーズで今から必死にやればもしかすると初段免状まで間に合うかもしれないが、幸いヘボ将棋はヘボ将棋として取り組みたいのと、初段免状にはお金がかかる)

いわゆる免状などの公務、イベントなどに加え、タイトル戦がある。

さすがに藤井聡太といえど、どこかで限界は来るのではないだろうか。

自分が小学生の時に羽生善治七冠が誕生し、たまたま公文式に通っていたことで、羽生善治フィーバーを体感できた。

当時最強だった羽生善治七冠をもってしても、七冠を維持できたのはわずか5か月ほどだった。

しかも、七冠を維持できないショックもあったか、竜王と名人もこの年度で失ってしまう。

羽生善治七冠が六冠に後退した棋戦、それが棋聖戦である。

七冠を獲得した者にとって棋聖戦は因縁めいたものがあるが、サンプルが少ないので現状では言いがかりのようなものでしかない。

佐々木大地の躍進と「互角の勝負」の面白さ

佐々木大地七段はC級2組におり、一見すると大したことはなさそうに見えるが、棋士によって棋戦の相性があって、やたら王位戦で強い人もいれば別の棋戦でからっきしという人もいる。

佐々木七段はそれが順位戦に出ているのかもしれない。

一分将棋でこれだけのパフォーマンスができれば、もっと上のクラスでも何ら不思議ではない。

元々三段リーグで次点2回でプロになり、フリークラスからの脱出に早々に成功した、努力の人である。

藤井棋聖を相手に、今回の勝利で3勝3敗のイーブンに。

A級棋士ですら大苦戦する相手にイーブンなのだから、もっと上のクラスでもやれる人である。

将棋は面白い。

でも、藤井聡太竜王名人に対峙できる人がもっと増えて互角を演じられる光景が当たり前になってから、さらに面白くなるだろう。

藤井聡太竜王名人相手に一発までは誰でも入る。

二発目、三発目が入ったら歴史は変わるかもしれない。

ただ羽生さんと同じ流れになったら、将棋ブームはどうなってしまうのだろうか。


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