違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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『炎のチャレンジャー』復活に潜む違和感:芸能人限定という「劣化」と視聴者参加型番組の終焉


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『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー』が復活する。

しかし、かつての熱狂を知る者として、その内容には首をかしげざるを得ない。

驚いたのは、そこにウッチャン(内村光良)の姿はなく、菊池風磨が代わりを務めるという点だ。

年末年始は例年以上にコンビでの露出が増えているウンナンだが、なぜこの復活劇に内村はいないのか。

「不仲」というイメージを守りたいのか、あるいは大人の事情か。
いずれにせよ、看板に偽りありと言わざるを得ないキャスティングには強い違和感を禁じ得ない。


■ 「芸能人縛り」がもたらす致命的な劣化

さらに落胆したのは、今回の復活が「芸能人限定」となっていることだ。

今のテレビ界において、視聴者参加型番組は壊滅的といっていいほど減少した。

『SASUKE』や『のど自慢』は健在だが、昭和・平成の勢いに比べれば微々たるものだ。

持論だが、「視聴者参加型を芸能人縛りで行うと、劣化が激しくなる」と考えている。

一時期の『アタック25』がそうだったが、聞いたこともない芸能人が急場をしのぐ姿に、見る気すら起きなかった。

芸能人が100万円を手にしたところで、視聴者はただシラけるだけではないか。

■ リスク回避が「一般人の夢」を殺した

なぜ、ここまで視聴者が排除されるのか。

  • 情報の守秘義務:SNSでのネタバレリスク
  • 誹謗中傷対策:出演者へのバッシング回避
  • 嫉妬の嵐:一般人がマグレで大金を得ることへの反感

『ザ・イロモネア』では、笑わなかった審査員がネットで攻撃され、番組が注意喚起を行う事態になった。

今の時代、一般人が1000万円を獲得すれば、祝福よりも嫉妬の嵐が吹き荒れるだろう。

■ テレビよ、奇跡の物語を取り戻せ

視聴者参加型番組の本質とは、気軽に参加してハワイ旅行や賞金を掴む「夢」にあったはずだ。

「文句があるならあんたも出ればいい」という開かれた構造こそが、テレビの熱量だったのではないか。

プレッシャーを乗り越えて奇跡を起こした一般人が、その対価を受け取ることの何がいけないのか。

『炎チャレ』に、特定のタレント企画ではない「完全な復活」を期待してやまない。

……それは、正月に放送された『クイズ$ミリオネア』にも言えることだ。あの録画を見て感じた不満については、また別の機会に論じることとする。


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