凱旋門賞に日本馬がチャレンジするものの、どうにか掲示板を確保するのが精いっぱいという状況が続いている。
かつてのエルコンドルパサーのように、長期間ヨーロッパに遠征し続けること。それが個人的には最適解だと思っている。だが、クラブ馬でそれを許してくれる一口オーナーは少ないだろう。結局は藤田晋氏のような、潤沢な資金を持つ個人オーナーにしかできない芸当になっているのだ。
国内の高額重賞の方が確実に稼げるし、リスクも低い。そこまでのコストを背負ってまで「世界」を獲りたいのか。その覚悟が問われている。
ジャパンカップにおいて、外国馬は長らく勝てていない。馬券圏内すら、もはやはるか昔の話だ。私自身、外国馬1頭をベタ買いし続けているので、色んな理由をつけて本命に据えようとするが、心のどこかでは「もう厳しい」と薄々感づいている。
だが、これはパチンコのハマりと同じだ。自分が席を立った瞬間、別の人間に座られて「オスイチ」で出された時の屈辱。それを想像すると、どうしても離れられない。「いつかはドカンと出る」と願い続けるパチンカスの悪い癖が、競馬にも出ているのだ。
では、今後ジャパンカップで外国馬が勝つ可能性はゼロなのか。私は強く否定したい。結論は、凱旋門賞での日本馬と同じだ。「長期間、日本に滞在してローテーションを組めるか」。これに尽きる。
毎日王冠、天皇賞(秋)、そしてジャパンカップ。この秋の王道ローテを日本で消化する。東京競馬場内の国際厩舎を活用すれば、移動のストレスは最小限に抑えられる。検疫の影響も、この長期滞在ならコントロール可能だ。
果たして、円安のこの時代にそこまでのコストをかける陣営がどこまで存在するのか。例えば「外国馬限定の1着ボーナス30億円」といった極端な餌を撒けば、来る馬は来るだろう。だが、今の日本のファンがそれを許容するとは思えない。
勝つための理論上の最適解はあるが、実現性は極めて低い。とするならば、あとはとんでもない大逃げによる「奇跡」に期待するしかないのか。
「外国馬は今後も厳しそうだ……」。そう冷静に分析しながらも、私は今年もまた、外国馬の単勝を買うのだろう。パチンカスの業を背負いながら、わずかな可能性に全賭けするのだ。