違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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【オートレース死亡事故の重み】競技に付きまとうネガティブなイメージと、若手選手が背負う「茨の道」


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www.huffingtonpost.jp

オートレースでは、選手が落車して命を落とすケースが相次いでいた。

今回はスタート直後にバランスを崩した選手が落車し、バイクが勢いよく係員のところへ突っ込んでいき、衝突してしまった。

記事では意識不明と書かれていたが、先ほど亡くなったとのことだ。

落車した選手はハンデにより10メートルラインからスタートする。

内を回り続けないと差されてしまうので、どうしてもインはとらないといけない。

インに走り始めた時、後ろからやってきた選手と接触し、バランスが崩れた。

バイクは立ったまま、救護係の係員のところへ突っ込んでいったという。

注意深く見ていたとしても、避けるのは難しかったのではないだろうか。

ネガティブな話題が持つ圧倒的な力

死亡事故が起きると、特定の競技に対してネガティブなイメージを持ちやすくなる。

昔、富士スピードウェイでレース中に事故があり、マシンが観客に突っ込んでいったことがあった。

選手は事故死、直撃した観客も即死するという痛ましい事故だ。

まだF1が熱狂的ブームになる前で、この一件を含め、富士スピードウェイの廃止運動が盛り上がることになった。

結果的に廃止は回避されたが、下手すれば廃止まであったかもしれない。

もちろん今回の件で廃止運動が起きるわけはないだろうが、「またオートレースか」という雰囲気にはなる。

ボートレースよりも先に女子選手が一線で活躍し始め、元SMAPの森且行がタイトルをとるなど、プラスの話題もそれなりにあった。

ただ、死亡事故などネガティブな話題は、プラスの話題よりもはるかに力を持っているという現実がある。

事故に関わった選手の重い十字架

今回事故を起こした若手選手は、今後重い十字架を背負うことになるだろう。

ボートレースでも、同僚を死なせてしまった選手は重い十字架を背負うこともあり、しばらくの間、苦戦を強いられる。

今年1月、ボートレース多摩川でも死亡事故があったが、その時、同僚を死なせてしまったレーサーは3月に引退している。

このレーサーは年齢が65歳、その年齢まで現役で走ること自体、本来はすごいことだ。

勝率が足りなければ強制引退が待っており、20代で早々に辞めさせられる世界において、65歳まで現役でいることはものすごいことである。

ただ重い十字架を背負うには、あまりにも年齢を重ね過ぎたのかもしれない。

今回事故を起こした若手選手はまだ20代だ。

フェアプレーを心がけながら、車券に絡めるレーサーになってほしいと願う。

ただ、茨の道ではあるが、その重圧に耐え、再び走り続けることに意味があるのだろう。


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