違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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名古屋主婦殺害事件26年越しの逮捕劇|被害者夫の「2000万円の執念」と時効撤廃がもたらした教訓


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1999年に発生した名古屋・主婦殺害事件は、26年という途方もない時を経て、ついに犯人が逮捕された。

被害者である女性の夫がこの間、犯行現場のアパートの一室を借り続け、現場をできる限り保存し続けたという事実は、壮絶という言葉では片付けられない。

アパートの大家さんも夫の思いを最大限汲み取り、家賃を半額にした上で貸し続けたそうだ。

それでも、26年間で費やした家賃のみの費用は2000万円以上にのぼる。

街録チャンネルなどで精力的に事件について語ってきた夫の執念が、今回の事件解決の土台となったことは間違いない。

たった一人の刑事が事態を動かす

今回逮捕のきっかけとなったのは、新たな担当刑事の執念の捜査である。

必ず逮捕してみせるという強い姿勢もさることながら、闇雲なビラまきではなく、これまでのリストを最大限に活用したことが大きかった。

昨年の段階で数百人がリストアップされ、一人ひとりにDNA鑑定を依頼していく。

そして今年8月に犯人の女に接触するが、女はDNA鑑定を拒み続けた。

警察からすれば、怪しいことこの上ない。

女は26年間、事件のことで不安だったという。

警察の執念の捜査によるものなのは間違いないが、たった一人の刑事が事態を動かしたということは、ある意味恐ろしいことである。

その刑事がいなければ、名古屋・主婦殺害事件は最後まで未解決で終わった可能性があるからだ。

裏を返せば、全国の未解決事件も、執念を燃やせば解決できるケースがあるとも言える。

Wikipediaを見ると、こんなにあるのかというくらい未解決事件があるが、記載されている事件の1割でも解決できれば、警察に対する信頼度は上がり、犯罪の抑止力になるかもしれない。

殺人罪「時効撤廃」がもたらした教訓

犯人の女にとっての大きな誤算は、殺人罪の時効が撤廃されたことだろう。

仮に撤廃されていなければ、この事件は10年以上前に時効となっている。

時効が撤廃されたからこそ、女に余裕を与えさせず、最終的には逮捕につながったのだ。

この法改正が、過去の犯罪者の「逃げ切り」を許さないという強いメッセージとなったことは間違いない。

三億円事件と、今に続く「真実」への探求

未解決事件といえば、三億円事件やグリコ森永事件が思い浮かぶ。

特に三億円事件は、当時の三億円の価値が今の50億、100億とも言われており、今でも十分インパクトを与える額である。

もしも今それだけの大金が盗まれたら、マスコミを始め、SNSは犯人探しに躍起となるだろう。

当時も同じことが起きており、結果的に人生を狂わされ、命を絶たざるを得なかった人も出てきた。

今同じことが起きていたら解決はできたのだろうか。

中原みすずの小説『初恋』は、著者自らが三億円事件の犯人のような感じで展開していく。

のちに映画化されるが、主演の宮崎あおいは中原みすずと会い、犯人だと確信したというエピソードは有名である。

今でも宮崎あおいはそのように思っているのか、機会があれば聞いてみたいものだ。


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