違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


スポンサーリンク

ファーム本拠地移転の波:ナゴヤ球場も継承する「ベースボールパーク」戦略


スポンサーリンク

ここ数年でファームの本拠地が移転、もしくは大幅に整備される動きが強まっている。

イースタンリーグではロッテが浦和から君津へ、ヤクルトが戸田から守谷へ、日本ハムが鎌ケ谷から北海道へ移転する。

ウエスタンリーグでは阪神が鳴尾浜から尼崎へ移転した。

ファーム移転がもたらす球団強化の波

こうした動きは元々ソフトバンクが雁の巣から筑後へ移転し、ベースボールパークを作り上げたことから始まる。

その後オリックスも神戸から舞洲へ移転した。

先に移転した球団はいずれも結果を出していることから、ファームを自由度の高い環境にさせることは間違いなく強化につながると言える。

一方で横浜と巨人は本拠地こそ変わらないが、巨人は元々の球場から数百メートル離れたところに新球場を作った。

横浜は二軍の機能を横須賀スタジアム周辺に集約させ、DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAを作り上げたのである。

ナゴヤ球場が持つ歴史的意味合いと新本拠地の条件

さて、中日もナゴヤ球場から移転することになった。

ナゴヤ球場の意味合いは他のファーム本拠地とは違う。

元々ナゴヤ球場が中日一軍の本拠地であり、10.8決戦などさまざまな名勝負が生まれた歴史を持つ。

球場の火事、球場の運営会社の倒産など波乱万丈な歴史を持つのもナゴヤ球場ぐらいなものだろう。

正式な募集条件は2026年度前半に出るようだが、大まかな場所の候補として、バンテリンドームから車で原則一時間以内で、来場者が電車などの交通機関で無理なくアクセスできることが挙げられている。

おそらく他の球団のようにベースボールパークを作り上げて集客につなげたい思惑もあるはずだ。

愛知県に限定していない点を含め、個人的には岐阜や三重をある程度意識しているように感じられる。

車で一時間圏内だと、岐阜や大垣、桑名、四日市あたりが該当する。愛知だと豊田市・岡崎市あたりまで圏内になるだろう。

あとは自治体の協力を得られるところが候補となる。

ここから先は自治体の誘致合戦となるのだ。

ベースボールパークが目指すライト層の取り込み

ちなみにロッテの新本拠地は君津駅からそれなりに近く、ヤクルトの新本拠地はつくばエクスプレス守谷駅から数キロのところである。

近くには守谷サービスエリアがあるが、スマートインターチェンジが予定されており、本拠地完成の頃には稼働し始めるらしい。

野球に集中できる環境を作り上げるだけでなく、スムーズに一軍と二軍の入替、意思疎通が行えるようにする取り組みは欠かせない。

熱心に応援する人は二軍の試合まで駆け付けるが、そうでなくても、「ちょっと野球の試合を見てみたい」というライト層も取り込んでおきたい。

ファームは三リーグとなり、いずれくふうハヤテやオイシックスのように、二軍のみ加盟する球団は増えるだろう。

競争が激化し、日本のプロ野球の層が厚くなることは喜ばしい。

できれば一軍の球団数が増えてほしいところだが、その過程にあると思いたい。


スポンサーリンク