違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


スポンサーリンク

【八潮市陥没事故】「ゴールのない自粛」の限界と、ライブ配信コメント欄が示す「ネットの病理」


スポンサーリンク

www.yomiuri.co.jp

八潮市の道路陥没からもうすぐ2週間というタイミングである。

事故当初からテレ朝やTBSのYouTubeチャンネルで生配信が行われており、事故当日の夜中も見ていた。

数万人単位で救出の様子を見守っていた中、トラックの荷台を引き上げようとしたその時、近くのサガミの看板が音を立てて地下に落下していった。

リアルタイムでああいう衝撃映像を見ると、結構精神的に来るものがある。

同時に、「これは厄介なことになったぞ」と感じた。

そして、今に至るまで事態は日々悪化し、いまだ運転席にいるとされる74歳の男性を救い出そうにも、120万人を対象に、24時間の下水利用の自粛を求めなければ救出は困難という。

水深が数十センチあるだけで歩くのは困難とされる中、現状だと水深1メートル半程度とされ、水流もあり、なかなか作業はできない。

これを20センチ程度にするのも、下水利用を24時間レベルで自粛しないと大変な様子だ。

「ゴールのない長距離走」の限界

24時間の下水の利用自粛はきつく、まして住居も商業施設も公共施設もすべて対象となるわけで、計り知れない影響が想定される。

ただ、いつまでたっても救出が困難となると、いつまでも利用自粛の状態が続く。

24時間の下水の利用自粛を行い、この時間で絶対に救出するとゴールを設定し、そのためにどんな手があるかをシミュレーションすることが重要だろう。

現状、ゴールのない長距離走を120万人に強いており、さすがに限界が近づいている。

ゴールを設定し、「それまでは耐え忍んでほしい」と発信し、何が何でも救出する、それがひとまずの区切りとなる。

そこから先をどうするかは、技術大国・日本が国を挙げて威信をかけて対処するしかないだろう。

コメント欄が示すネットの醜悪な病理

個人的に、今回の八潮市の道路陥没事故における配信を見て感じたのは、コメント欄の治安の悪さである。

「どうなってんだ!」というのはまだわかるが、ウケ狙いなのか、それとも、本気なのか、想像を絶するような治安の悪さ、茶化し方、醜悪なコメントがズラリと並んでいる。

その時に思ったのは、コメント欄がある限り、一生なくならないんだろうということだ。

何も今回の事故に限った話ではなく、Abemaの将棋や麻雀のコメント欄、ボートレースや競馬配信のコメント欄もこの傾向にある。

どれだけ自制を求めようが、法的措置をチラつかせようが、あの治安の悪さは一生改善されない。

もちろん貴重な意見もあるわけだが、そういう貴重な意見はSNSでケアできる。

サイト側に責任が生じる形になれば、たぶんコメント欄は早々に閉鎖されるのではないだろうか。

それで視聴者が減る、再生回数が減るという副作用はあるだろうが、コメント欄をきっかけに何らかのトラブルが生じる方が大きなリスクと言える。

感想を言いたいなら5ちゃんねるでスレッドを立てるなり、SNSに書き込むなりすればいい。

こういうのを見ていると、正論も真っ当な批判も、誹謗中傷をする人間のエサでしかないように感じる。

その構造を1人でも多くの人が認識するようになれば、不用意な発言はできなくなるだろう。


スポンサーリンク