違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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なぜ『サン!シャイン』はわずか1年で終了するのか? 武田鉄矢の「不規則発言」を活かせなかった制作陣の葛藤と朝のワイドショー再編の現実


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aroaukun.hatenablog.com

フジテレビの朝の情報番組『サン!シャイン』がわずか1年で終了するという。

視聴率が稼げないというのが要因とのことで、上記の記事でも書いたが、番組の方向性として当然の結末である。

朝の番組勢力図と『サン!シャイン』の立ち位置

時事ネタを扱う中で色んな意味でホットなのが『モーニングショー』。

時事ネタに興味関心がないのは『ラヴィット!』。

朝ドラの流れでチャンネルを固定すれば当然『あさイチ』となる。

しかも、この時間帯は還暦を過ぎた方も多く見るわけで、そういう人は最近の流れだとYouTubeなどを見て、勇ましい言説に耳を傾ける。

上記に該当しない人は『DayDay.』か『サン!シャイン』の選択を余儀なくされる。

だったら『DayDay.』が選ばれるのではないだろうか。

制作サイドも、武田鉄矢の不規則発言などにあえて着目したのかもしれない。

ただ思ったほど武田鉄矢が矢面に立たされる場面は少なかった印象を受ける。

立川志らくのように、自由奔放な発言が黙認されていれば、きっと武田鉄矢は毎週炎上していただろう。

だとすれば必ずネットニュースになるしSNSでも話題になる。

それがほとんどなかったということは、武田鉄矢の起用効果は乏しかった可能性が高い。

視聴者ニーズとの「ギャップ」

一方で谷原章介は相変わらず共感を得られない発言が出てくる。

ワイドショーを見る人は決まって年齢を重ねたおじいちゃんおばあちゃんである。

子育て世帯も見てるだろうが、子どもの世話やパートなどがあり、基本的にそれどころではない人が目立つ。

それでいて年齢を重ねたおじいちゃんおばあちゃんは何かにつけ怒っている。

事実かどうかどうでもよく、とにかく「よくぞ言ってくれました!」という発言を待っている。

フジサンケイグループなのだから、『サン!シャイン』的にはその路線に行ったとしてもギャップは感じられない。

ただそうなると谷原章介が若干邪魔になるというか、その路線に相容れなくなる。

おじいちゃんおばあちゃんの怒りの共感をつかめないことが目立つ。

おじいちゃんおばあちゃんへの対応、物腰の柔らかさはあるだけに厄介である。

恵俊彰ぐらいの人がいた上で武田鉄矢が組み合わされば人気は出たかもしれない。

敗因は「コンプラ」と「資金力」の欠如

一方で現状のフジテレビはコンプライアンスに厳しく、事実に即した報道や内容から少しでも離れれば、何を言われるかわからない。

こうした状況では、『サン!シャイン』で数字を稼ぐ選択肢は時間とお金をかけて中身の充実を図るしかなかった。

そのお金も使えず、時間も待ったなし、となればたった1年での終了はやむを得ない。

谷原章介は、小倉智昭が勇退して2021年から『めざまし8』になった時からなので丸五年での退任。

この間、谷原章介は失言を繰り返しており、正直時事ネタには向いてないタイプだった。

総合的な判断で切られたのかもしれない。

そうでなければ、たった1年で切られるなんてことはあり得ないし、普通はテコ入れが入る。

TBSで国分太一がやっていた『いっぷく!』も1年で終わったが、『ビビット』でも国分太一は続投し計五年務めている。

谷原章介にこれ以上は期待できない、制作費は減る、武田鉄矢を活かし切れないなど色んな理由が重なったのだろう。

後任の番組は『めざましテレビ』を延長させて対応するという、なかなかの力技だ。

だったら、『めざましテレビ』を前のように8時で終わらせて、準備が整うまで60代あたりの人がついつい見てしまうような、昔のトレンディドラマの再放送を流した方がいいように思う。

もしくは『ノンストップ!』を8時に繰り上げ、10時からドラマの再放送を流すのも手だろう。

可能であれば昔のバラエティ番組の再放送を流すのもいい。

兎にも角にも武田鉄矢を大暴れさせられない状況にしてしまったのが、一番の敗因ではないだろうか。


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