違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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なぜ武田鉄矢の起用は「諸刃の剣」なのか? 76歳タレントに求められる「禁断の果実」と高まる失言リスク


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武田鉄矢は生放送向きの人ではない。

これを言えば面白いんでしょというサービス精神もあるんだろうし、自身の中にある思想信条もある。

それらまで否定する気は一切ないが、生放送向きの人ではない。

昨今の中居正広の騒動に対し、中居正広が独身だったからこんなことになったとでも言いたげな発言をしていた。

「独身ならではの事案」ならいざ知らず、性暴力・性加害は独身だろうが既婚だろうが関係なく起きる。

それはこれまでの性暴力・性加害の事案を見ても明らか、というより、結婚したら抑制されるなら、なんで日々不倫報道があるのかという話になる。

そりゃSNS上で反発されて当然である。

かと思えば、自身のコーナーで過去の話をする中で色々思い出したのか泣き始めてしまう。

武田鉄矢の大立ち回りが初回から炸裂した形となった。

 

谷原章介はめさまし8からサン!シャインへ引き続き出演しているが、近い将来谷原章介も武田鉄矢も失言をしそうである。

失言しても使われ続けているので、武田鉄矢が一度や二度の失言をしたところで、降板に追い込まれることはないだろう。

サービス精神もあり、これを言えば「炎上」するはずとしたり顔で過激なことを言い始める可能性もある。

ただその路線は、現状だとうまくいかないのではないかと思う。

暗めの時事ネタが好きではない人はラヴィットに流れる。

マジメに時事ネタを知りたい人はモーニングショーに行く。

朝ドラの流れでチャンネルを変えない人はあさイチを見る。

どれにもあたらないDayDay.とサン!シャインがタイマンバトルをやっているような状況と言える。

そんな中で武田鉄矢の過激な発言がどのようなニーズを捉えるのかと考えると、玉川徹と同じような路線で毛色の違うものを求めている人たちである。

しかし、過激な意見を取り込みたい人は同時間帯にやっているYouTubeの生配信に流れていきそうではある。

あえて名前は出さないが、朝早くから勇ましいことを並べている配信番組は結構多い。

武田鉄矢に求めなくても、そこに行けば聞ける。

じゃあ立川志らくほど弁が立つか、頭の回転は速いかと問われると、もうそういう年齢ではないように思う。

ただただ失言をして、コスパの悪い炎上を起こし、印象だけ悪いまま過ぎていく可能性が高いように感じる。

 

今回は独身への偏見と思い出し泣きだったが、怒りの要素がどこかで爆発するだろう。

事件の犯人に対して激高し、口汚い言葉で罵り、結果的に、武田鉄矢!よく言った!の声がSNSで席巻するかもしれない。

ただ、そのSNSの声に味をしめると、もう抜け出せなくなる。

こうすれば数字が上がるんだ!と演出サイドが思うと、そういう事件ばかりを扱うようになり、毎週武田鉄矢に怒ってもらうような構成になる可能性がある。

一番危ないのは、冤罪の可能性がある事件でいつものように武田鉄矢が激高し、めちゃくちゃな怒りを発した後に、実は間違いでしたという展開になること。

武田鉄矢にとってもそうだが、フジテレビとしても致命的なことになりかねない。

ただ、谷原章介は失言こそやらかすが、フォローはそんなに下手ではなく、バランスを取ろうとしてくれる。

これがカズレーザーだと、場合によっては生放送中に口論になる可能性があるが、谷原章介は受け止めようとする。

武田鉄矢を御し切れるか、それでいて「禁断の果実」に手を出さずに数字を出せるか、このあたりがポイントとなりそう。

ラヴィットもモーニングショーも合う人合わない人がはっきりと出る。

ファンであっても、どこかでマンネリと嫌気が出てくるので、そういうお客さんをいかにつかめるかにかかっている。

そういう意味では武田鉄矢の起用自体は悪くはないと思う。

ただ年齢もあり、サービス精神にズレが出て、精度が鈍ると大変。

4月11日で76歳になる武田鉄矢に求めるものが多すぎるように思う。


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