先週スポニチが筒香が巨人に入団するかのような報道を出した。
スポニチの報道では、「交渉はすでに終わり、復帰には至らない方向」と書かれていたが、誰の情報を基に記事を書いたかは気になるところである。
スポニチに汚れ役を引き受けてもらい、「もしも筒香が巨人に入ったら…」というifの記事を書いてもらった可能性も否定できない。
しかし、日付以外はすべて誤報と揶揄されてきた東スポと大して変わらなくなってしまう。
共通点は競馬においてはどうにかアドバンテージがとれるというところか。
といっても、スポニチの名物記者は万哲こと小田哲也記者しか知らないが。
筒香に関する一連の報道で思い出したのが、森永卓郎の思い出である。
亡くなった人の思い出を振り返るような感じになってるが、横浜の優勝を見てもらうまでは亡くなってもらうわけにはいかない。
森永卓郎はニュースステーションに出てくる人というイメージを持っており、20年以上前から知っている。
ニッポン放送がナイターオフの時期に、ショーアップナイターニュースという番組を始め、そのパーソナリティに森永卓郎が抜擢された。
当時からあんな感じで、失言やら下ネタやらしょうもないことやら楽しそうに話していた。
アナウンサーの松本秀夫とのコンビネーションも抜群だった。
そんな中で、当時近鉄にいた中村紀洋がFA宣言を行い、移籍先がいよいよ決まるという段階に入る。
松本秀夫は関係者などの話を聞いて、中村紀洋が近鉄に残留するという話を番組の中でした。
それを受け、森永卓郎は、もし間違っていたら何を賭けるかと尋ね、最終的には間違っていれば、松本秀夫の眉毛が剃られることになった。
そして、年末となり、中村紀洋がメッツに移籍するという報道が出た。
その日の放送でものすごく嬉々とした森永卓郎の声が印象に残っている。
それもそのはずで、メッツが自チームのホームページで入団に合意したと発表したからだ。
スポニチが筒香巨人入団決定的と書くのとはわけが違う。
その日の放送はずっと、松本秀夫の眉毛が剃られる話ばかりがされていたような記憶がある。
それがどうしたことか、中村紀洋は近鉄に残留することになった。
Twitterなどが当時からあれば、今以上に中村紀洋はネタ的な選手として扱われていたかもしれない。
ある種昭和的な選手ではあるが、繊細さを感じる。
結果的に松本秀夫の眉毛は守られた。
心なしか、つまんねぇなという声のトーンにも感じられたが、そのことが強く印象に残っていた。
中間には有馬記念を挟んでいたこともあってか、オープニングで再び賭けを切り出された際に松本秀夫は「有馬記念も終わったので賭けるのはやめましょう」と発言している。
学生時代は目覚ましのタイマーでラジオをつけるようにし、通学中もラジオを聴いていた。
無論radikoなんぞ存在しないので、安い携帯ラジオでニッポン放送の朝の番組、朝帯に移動した森永卓郎の番組を聴くことになる。
ピンの森永卓郎は悪い意味でおっかなく、声のトーンが怖く、パートナーの女子アナに対する受け答えなどがパワハラっぽい感じになっていた。
それもあってか、垣花正などが加わってリニューアルされていく。
先日、ガンで闘病中の森永卓郎が横浜スタジアムを訪れて試合を観戦していたが、そこには垣花正もいた。
自分もそうだが、横浜が優勝するまでは意地でも死んでたまるかという思いがある。
昨年の今頃は体調的に前向きになれなかったが、珍しく横浜が好調だったため、これは死ねないぞと思い、頑張れた部分があった。
筒香の復帰は横浜にとって最後の1ピースになるはずである。
横浜が優勝したら、暗黒時代の記憶などが多少笑い話になっていく。
まだシーズンが始まって間もないが、今年は意地でも優勝してほしい。
今年がダメならあと何十年待たないといけないのか。
その覚悟をフロントは示し続けなければならない。
横浜を優勝させられない人間が、日本の経済を語る資格があるのか。
南場さんに誰か言ってあげてほしいが、言われなくても本人がそう思っているだろう。
筒香の復帰が正式に決まれば、もう秒読みであろうと個人的には思う。
それまではどうにか森永卓郎が生き続けることを切に願う。