藤岡康太騎手が亡くなり、献花台と記帳台が設置されており、自分も記帳を行ってきた。
中山競馬場の地下、中央門から入るとすぐのところにある。
船橋法典駅近くの東急ストアで酒を買い込むぞ!という人は気を付けた方がいい。
正門からは入場できないので、結構歩くことになる。
おかげで、藤岡康太騎手の記帳台をすぐに発見できたのだが。
朝に到着した時は長蛇の列ができていたのだが、オペレーションの部分でまだ準備が行き届いていなかったような印象だった。
昼になり、藤岡康太騎手の記帳台へと誘導する張り紙が貼られていたが、朝の段階ではなかった。
思えば、場内で流れる動画など藤岡康太騎手の件は流れていなかったように感じた。
直前に起きた出来事だっただけに対応しきれなかったということだろう。
お花を持参された方は老若男女問わずいらっしゃって、お子さんでも持っている方がいた。
そして、涙を見せる方も当然のことながらいた。
自分は記帳を済ませ、多くの花に囲まれている状態の藤岡康太騎手の写真を前にして、頭を下げた。
改めて、なんでこんなことに…という思いになっていた。
中山グランドジャンプはイロゴトシが勝った。
去年の中山グランドジャンプがフロックだったと思ってしまった自分が悪い。
東京ハイジャンプでマイネルグロンを本命にしてめちゃくちゃおいしい思いをした記憶が相当邪魔をした。
マイネルグロンはスタートからピリッとしなかったように見えた。
下馬につながったケガはどうやら最終障害で負ったようだが、外周に出てきた時に何か様子がおかしいという感じになっていた。
前王者か!現王者か!の名実況が飛び出したのは2017年の中山大障害。
現王者側として立ち回った石神深一騎手は前王者として年末リベンジに燃えるだろう。
そのためにもイロゴトシもマイネルグロンも無事に中山大障害に出走してほしい。
自分はビレッジイーグルを買っていたので、大江原動くのが早いと思いつつ、大江原!と叫んでいた。
やる大江原と揶揄されていた時期を知ってるだけに、こういう大舞台で出てくるとついつい買ってしまう。
まぁ夢を見れたのでよしとしよう。
イロゴトシの黒岩悠騎手は、20年前に落馬で亡くなった竹本貴志騎手と同期だった。
期するものがあったことは、インタビューの最後で感じることができた。
競馬は今日も明日も、そして来週、来月と前に進んでいく。
それでも、桜の時期になれば藤岡康太騎手のことを思い出す。
記帳ではマカヒキのことを書いてきた。
マカヒキでみせた奇跡の騎乗はいつまでも語り継ぎたい。
各々が語り継ぐ限り、藤岡康太騎手は多くの人の中に生き続ける。