2ちゃんねるの創設者であるひろゆきが、参議院議員の泉房穂と政治団体を立ち上げた。元々ひろゆきはちょくちょく候補者の演説に参加しているほか、自身も政治に関して発信することがある。
自らが立候補しない理由を含め、さほどぶっ飛んだことをしようという感じではない。候補者に公約を掲げさせ、応援する代わりに、公約を破ったら金を出せと突きつけるというもの。議員報酬=成果報酬とみなし、結果を出せなかったら回収して自治体なり市民なりに返還するという。
仮に実現すれば面白いとは思うが、創始者がどの選挙にも出馬しない団体はこれまでそんなにうまくいっていない。維新の場合、代表が府知事を兼務するなど、選挙で選ばれた人物ではある。立候補しない理由は合理的で理解できるが、こいつらは本気だと思わせられるかはわからない。
ひろゆきのアキレス腱は奥さん
人間には致命的な弱点、いわゆる「アキレス腱」が存在する。ひろゆきの場合、それは奥さんだ。ディベートにも強く、冷笑系で押し通すひろゆきだが、奥さんを揶揄されると途端に感情的になったり、タジタジになったりする場面をよく目にする。
そして、今回の政治団体新設に際して、奥さんに話を通していなかったらしく、奥さんが激怒し、Xで怒りをぶちまけた。のちに奥さんは泉房穂などに謝罪しているが、騒動後にひろゆきと奥さんが一緒に配信番組に出て、奥さんの隣で縮こまるひろゆきの姿が話題となった。
ちなみに泉房穂もまた、奥さんに猛反対される中で選挙に打って出て、奥さんとのコミュニケーションの中で政策なども決まっていったという。そういう意味では似た者同士である。
ひろゆきのアキレス腱は明らかに奥さんであり、今後その部分をいろんな形で突かれる可能性が出てくる。奥さんははっきりとした考えを持ち、堂々と意見を言える人ではあるが、政治団体を作ることでさまざまなやり口で攻撃を仕掛けられかねない。
時折堀江貴文とひろゆきの奥さんがバトルを繰り広げるが、そこに旦那であるひろゆきが参戦することはあまりない。参戦したらどんな未来が待っているか、何となく予想がつくからだろう。
ひろゆきのアキレス腱が分かっている以上、今回の騒動があるとより付け込まれる可能性も出てくる。面白い試みなだけに、あまり活動前からポシャってしまうような流れにはなってほしくないものだ。
短期的な成功の可能性は高い…その理由
個人的には、「ひろゆき&いずみ新党(仮)」の成功確率は短期的に見れば高いと見ている。理由は簡単で、もう20年以上既存政党への不満が渦巻き、その時その時で新しい団体へ有権者が乗っかるケースが続いているからだ。
仮に2027年の統一地方選で成功し、公約破りの首長が無償で働かされる状況に追い込み、市民に還元されていく流れを見せられれば、2028年の参院選なども説得力が生まれ、じゃあ任せてみるかという動きになる。加えて左派系の野党がとにかくまとまらず、ゴタゴタ続きで求心力が相当落ち込み、自民党は嫌だという人の受け皿が定まっていない。
だからこそ、目新しい団体に対して期待感が生まれるわけで、短期的な成功につながりやすいと言える。しかし、長期的な成功となると話は大きく変わる。結局、一定の規模を越えると途端にうまくいかなくなり、勢力が衰えていく。維新のように特定エリアで盤石なら別だが、盤石なエリアがない政党はことごとく勢いをなくし、消える。
また公約破りは議員報酬を回収していくやり方も、どこまでやり切れるかにもよる。1つでも破ったら全額なのか、1つだったら10%返さないといけないのかといったことも気になるし、1つぐらいならいいかということになりそうではある。
しかも、議席数が少ない中で何ができるかというのも当然出てくるわけで。その点は何とでもできるとは思うのだが、個人的には注目したい点だ。
2027年の統一地方選まで持つのか、結果を出せるのか、まずはそこだろうか。ひろゆきの大立ち回りに奥さんの我慢がどれだけ持つのかも注目だ。