麻雀はゲームなどでしかやらず、雀荘でやったのも1回か2回しかない。
点数計算もできなければ、何がどういう役かも明確にはわからず、最低限の知識しか持ち合わせていない。
ゲームだとここでリーチできるなどがわかるのでどうにかやれるが、雀荘ではほぼわからない。
そんな人間だと、Mリーグを見ていて打牌を批判するなんてことはできないし、まだまだ分かっていない部分が多い。
Mリーグの試合を見て打牌批判をするのは、雀荘などによく行くような人たちなんだろう。
この現象はMリーグに限ったことではなく、素人の麻雀対局の配信でも見かける。
目の前にいるのがどんな人間だろうと関係ない。
これは将棋の対局にも言える。
評価値が出てきたことで、評価値に逆らって勝率を大きく下げる一手を指すと、天下の藤井聡太ですら一時的にボロカスに叩かれる。
AIの評価値の中には、人間では指しにくい手が多分にあり、プロでも思い浮かびにくい手が示されることがある。
例えば、カーナビで住宅密集地にある狭い道が目的地の最短ルートだと示されたとする。
確かにその道の方が素早く到着するかもしれない。
しかし、ドライビングテクニックが下手ならば途中で事故を起こす可能性も否定できないだろう。
また初めてきた場所で地元の人しか来ない道を通るのはなかなか勇気がいる。
カーナビは正しいことが多いのだが、カーナビはドライビングテクニックまで考慮してくれない。
しかしながら、免許を持たない同乗者からすれば最短ルートをなぜ行かないのかと不思議に思う。
自分が運転するわけではないので好き勝手なことが言えて、時に運転手を罵倒し嘲笑する。
こんな図式なんだとしたら、一生なくならないだろう。
ABEMAがコメントの監視や制限をすることに、批判を封殺するのか、言論の自由に反したことをするのかなど色んな反応がある。
ここでも何度も書いているのは、「自由=責任免除」ではないということ。
自由に発言できることは責任が自らに生じることを意味する。
一切の責任が生じないわけではない。
自由に発言できないからといってすぐに言論弾圧と言い始める人がいるが、誹謗中傷は何の罪にも問われないことになってしまう。
例えば、将棋のプロ棋士が詰みを見逃して負けたとする。
この場合、「詰将棋の鍛錬を怠っているからダメなんだ」という批判は誹謗中傷にならないし、真っ当な批判だと言える。
まぁ自分自身がヘボ将棋なので、詰みを見逃したからといって批判する気にはならないが、あくまでもたとえとして。
しかし、この手のケースでよく見るのは、「調子に乗ってる」とか「だから弱いんだ」とか、「テレビに出すぎだ」、「SNSをやりすぎだ」など。
このレベルならまだいいが、こういう書き込みをする人間はどんどん踏み込んでいく。
そのレベルにとどまる分にはまだ可愛く、そこで踏み止まれるのであれば最悪見逃してあげてほしいとすら思う。
この手の書き込みは薬物と同じで、調子に乗ってる、女遊びのし過ぎなどしょうもないコメントをし始めると大麻に手を出すようなものだ。
大麻はもちろん違法だが、医療の現場など使われる場面によっては許されることもある。
これに飽き足らないと色んな違法な薬物を求め始め、取り返しのつかない事態を招く。
批判コメントをしてスカッとしたい人もいるだろうが、それは大麻に手を出す若者とそんなに変わらない。
依存し始めれば間違いなくエスカレートするのは、薬物や性犯罪にも言える。
シャワー室の屋根によじ登って盗撮して捕まった教師がいたが、おそらく最初からその性癖があったわけではなく、段階があったはずである。
スカッとした体験を重ねていく中で取り返しのつかない沼にハマったのだろう。
家族を養うために嫌々働いている会社から帰ってきてビールを飲み、テレビを見ながらイライラをぶつける世のお父さんは多い。
それにだってリスクはある。
家族は少しずつその姿にイライラし、不満をためてある時突然爆発させる。
俺が養ってるんだぞ!と暴力に走ったらおしまいだろう。
皆さん強い悪意や殺意があってやってるわけではなく、ムラムラしてヌキたくなっただけなのだ。
それは性欲のムラムラに限らず、イライラ、モヤモヤ様々。
ガス抜きのツールになっていると考えれば、この手の批判コメントは一生なくならない。
ましてSNSが登場しネットに誰でも簡単に接続できる時代となれば。
そして、どれだけ粛々と告発し、損害賠償案件が数多く出てもなくならない。
もはや避けては通れない道と言える。
だったらやれることは何かと言えば、「誹謗中傷をしてもらって誹謗中傷された側がうまく利用して金を稼ぐ道を探ること」だろう。
また誹謗中傷された!副収入ゲットだぜ!ぐらいのマインドになること。
誹謗中傷してくれてあざーす!と加害者に向かって憎たらしい顔ができる「被害者」になるしかない。
そんな状況でも誹謗中傷はなくならないように思う。
誹謗中傷による慰謝料ビジネスを構築できる弁護士事務所が出てきても不思議ではない。
そんなビジネスが出てきたら、一時期の過払い金請求のバブルが再び訪れるはずである。
過去に誹謗中傷をした人間は、2度目以降は懲罰的損害賠償を認めるような形にすればいいように思う。
絶対になくならないものだから、金銭的に埋め合わせをしていくしかない。