お笑い芸人は芸にストイックでなければならないと思う。
だから、和牛の川西がストイックになりすぎて、結果的に解散まで発展してしまうのは仕方ないことである。
しかし水田からすれば漫才をやることだけがお笑い芸人ではないと思い、バラエティ番組にもどんどん出たいと考えていたのだろう。
ストイックに漫才に取り組むかそうでないかの温度差はえげつないレベルなのではないかと想像する。
テレビに生きるのか、それとも舞台に生きるのか。
生き残る人はどちらかに重きを置いているような印象を受ける。
もっと言えば、どちらにも軸を置こうとすれば、どちらかで痛い目を見るような感じがする。
ミルクボーイのようにあれだけのハイパフォーマンスを見せながらも大阪からは出ようとしなかった。
少なくとも東京のテレビに軸足を置かず、舞台に立とうという印象を受ける。
和牛はあまりバラエティでのイメージがない。
やっぱり舞台の上で漫才をやり続けることに価値があるコンビなのではないかと思う。
水田が遅刻を繰り返したのが原因とされているが、本当にそうだろうか。
週刊文春のスクープでは少なくとも水田の遅刻が要因とは書かれておらず、川西のメンタル面が指摘されていた。
普通、仮に遅刻が原因だとすれば、本人たちはあまりそこに触れず、週刊文春が書き立てるだろう。
ところが、今回その逆が起きたわけで、川西をかばうために水田が表に出てヘイトを向けさせようとしたと考えるのが自然である。
それを分かった上であえて水田の遅刻を糾弾するのももしかしたら優しさなのかもしれないが、残念ながら自分は優しくないし野暮なので裏を読んでみる。
今後水田は、解散はお前のせいだ!という視線を浴び続けることになる。
水田には女性問題のスキャンダルもあり、イメージはそんなにいいとは思えない。
しかも、いきなりリアクション芸人としてやっていくのは、漫才師としてのこれまでのキャリアから見るともったいなさすぎる。
解散とは言ったものの、いずれは戻るのではないかと思う。
やっぱり解散したけれどあいつしかいないな、そう思える日が来るのではないだろうか。
週刊文春のせいで3月まで和牛の漫才が見れなくなったじゃないか!という声もあるが、そういう意見にはあまり興味がない。
誰誰が解散するなんてことは、リークでないと考えにくい。
M-1グランプリで海原ともこが審査員と決まったが、日刊スポーツのスクープである。
日刊スポーツは朝日新聞系列だから、いわば仲間のようなもの。
テレ朝と朝日放送が犬猿の仲とされているが、日刊スポーツももしかするとテレ朝などとはそうなのかもしれない。
じゃあリークは良くないかと言えば、昨今の裏金問題の報道はどこからリークされているのかということになる。
リーク自体を悪いというのであれば、ではどうやってスクープを出せというのだろう。
まさかスクープなんていらない、公式発表を待てばいいということなのだろうか。
オズワルドの畠中が2年ほど井上咲楽と付き合っていたというフライデーのスクープにはなぜかお笑いファンは寛容だった。
和牛とオズワルド、その立場は面白いように似ている。
ただ和牛とオズワルドが大きく違うのは、オズワルドはまだコンビでテレビに順応しようとしている点だ。
オズワルドは敗者復活戦を勝ち上れるだろうか。
新しいシステムですら勝ち上がったら、それはそれで快挙だと思う。
あと井上咲楽は政治のキャラをもっと活かして高値を目指す感じがしていたが、案外そうではなかったことに驚いた。
新婚さんいらっしゃいの仕事が来たことに何か感じていたのだろうか。
そんなことを考える真冬の12月の暇人のアウトプットだった。