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ジャニーズ事務所の話題は市川猿之助の件で飛んでしまうのか


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ネットde真実というスラングがある。

インターネットで情報を見ている中で、大手メディアが報道しない情報を見て、これが真実だったのか!と雷に打たれたような衝撃を受け、真実に目覚めた人たちに対する言葉である。

ここ10年でネットde真実の影響を受け、真実に目覚めてしまった人、特に中年より上の世代で多く見受けられる。

そんな自分はネットde真実によって真実に目覚めた人を笑い飛ばしたり、侮蔑したりすることはできない。

自分の場合は2000年代前半にネットde真実状態になり、大手メディアを一切信じなくなったからだ。

さすがに今はネットde真実に対していやいやいやいやと思うのだが、大手メディアで語られない事象は確かにあると言わざるを得ない。

その象徴がジャニー喜多川が起こしたとされる性犯罪疑惑についての報道だ。

過去に東京高裁で、ジャニー喜多川が所属タレントの少年らにセクハラ行為があったと認定し、判決は確定しているから、「起こしたとされる」とか「疑惑」とか別になくてもいいのだが。

 

2000年代前半、とにかく根っからのアンチジャニーズになっており、スキャンダルが出て、一切報道しない大手メディアに対して怒りを覚えた。

爆笑問題の太田光が生放送でジャニーズのスキャンダルをぶっこんでいくのが気持ちよく思えたのが懐かしい。

SMAPに関しては5人中2人が警察のお世話になってしまったのでさすがに報道はあったが、今思うとそこまで報道は激しくはなかったと思う。

高校時代でもうメディアを信用しなくなるのだから、嫌な子供だし、そんなやつは青春を謳歌できないよと今更ながらひっぱたきたくなるが、残念ながらそう思ってしまったのだ。

 

今回の性被害に関する報道で、ようやくメディアが騒ぎ始めたが、当然の指摘として、なぜメディアは今までジャニー喜多川の問題を報道しなかったのかというのがある。

結論から言えば、土台無理な話というやつだ。

www.j-cast.com

この記事の中ではこんな記述がある。

梨元   キー局は、もう情けない。ジャニーズ事務所のことを取り上げると、番組のプロデューサーらから「やばい」となります。だから、弱いところから攻めてるんですよ。

2008年でこの空気なのだから、なぜジャニー喜多川のことを…と思っている方はこれで察してほしいところだ。

梨元   キー局が頼んでいる制作会社の孫請けの人は、取材のことが分かっていないんですよ。昔は、ケンカするほど影響を受けたディレクターがいました。しかし、辞めるか飛ばされるかして、もういません。これじゃ、こっちが触発されませんよ。ディレクターらが、机に足を上げているようじゃダメなんです。

2008年の段階でADだった人はおそらく15年もすればディレクターになり、ディレクターだった人はプロデューサーになっている可能性がある。

仮に上司の目を気にしてジャニー喜多川へのバッシングをするのを控えていたスタッフが、15年の時を経て思いっきり報道で真実を暴こうと思うものだろうか。

というよりも、15年前から既に今のような状況だとするならば、全体的に事なかれ主義に走ることは容易に想像がつく。

ちなみに梨元勝はこの当時からネットに活路を見出しており、時代が時代なら成功していたはずである。

残念ながら梨元勝は2010年に肺がんで亡くなったが、ジャニー喜多川が生きてた時に性被害の問題を出せた可能性もあったはずだ。

ジャニーズに関してはネットde真実にならざるを得ないし、今後も続くだろう。

残念ながら大手メディアは嫌々性被害問題を扱っており、一刻も早く報道をやめたいはずである。

あなた方のテレビ局でうちの所属タレントは使わせませんし、過去のドラマの肖像権も一切認めません、音楽番組にも出させませんと言われたらどうなるだろうか。

高飛車なことを言いやがってこの野郎!と要求を突っぱねられると思うだろうか。

テレビ東京ですらジャニーズ頼みなのだから、民放にそんな対応はできない。

NHKはここ数年でジャニーズに対してある程度厳しく対処しており、クローズアップ現代で触れるのも納得である。

ジャニーズに所属タレントを引き上げられればダメージはあるだろうが、支持は得られるだろう。

性犯罪の実態は非常に問題ではあるが、大手メディアはかなり消極的に報道するので、社長の藤島ジュリー景子が記者会見を行い、泣きながらアピールを行えばアクロバティックな擁護を展開するだろう。

毅然とした態度なんか大手メディアにとれるはずはない。

AKBグループが起こしたスキャンダルもそうだったが、一時大手メディアで一切扱わず、週刊文春の独壇場となった。

秋元康が当時の安倍総理と「お友達内閣」的な写真に写っており、それをフライデーがスクープし、秋元康が講談社に激怒し、半年ほど干された状態になったとされている。

当時のAKBグループは写真集、総選挙やじゃんけん大会などの関連本を様々な出版社で出しており、秋元康にお前の所で二度と出すかと言われたら、スキャンダルなんか打てなくなる。

所詮、メディアは金儲けに走り、取材なんかしなくなり、ネットでネタを探して適当に書くだけである。

ページビュー数稼ぎだとデイリースポーツがその筆頭だったが、最近はFLASHも追随し始めた。

メディアに対して、ジャニー喜多川の件でなぜ報道をしなかったのか!と言ったところで、得られる信頼よりも実害の大きさと責任の重さの方がはるかに重いと思ったのだから。

とはいえ、普通に日常生活を送る中で、誰だって見て見ぬふりはしてきたはずだ。

大小はあるが、みんながしてきたことである。

メディアは権力の監視に必要だと言ったところで、どれだけの人がその通りと思うのだろうか。

ジャニー喜多川に対して毅然とした態度をとれない人らが権力の監視なんぞできるのだろうか。

 

加えて、5月18日に市川猿之助とその両親に関するニュースが出てきた。

おそらくこの件で当面は持ち切りになるだろう。

メディアは内心ホッとしているかもしれない。

ジャニーズ問題に触れなくていいのだから。

しかしながら、市川猿之助の一件は週刊誌でパワハラやセクハラの疑惑があったことが発端になっていると考えられる。

構造的にはジャニー喜多川の件とさほど変わらず、報道をする以上、あちらは触れてこちらは触れないみたいなことはしにくい。

もしそれをやる場合、あのテレビ局はジャニーズに忖度し放題だ!、あのキャスターはジャニーズからお金でももらっているのかと思われかねない。

ああいう報道があったからこんなことになってしまったではないか!という批判もしにくい。

じゃあジャニー喜多川の件はどうなるの?と突っ込まれたら何も返せなくなる。

 

しかし、こんなことが起きてしまうのかと今でも信じられない。

市川猿之助の件はしっかり報道されるべきだが、ジャニー喜多川の件も取材をした上でやれることはやってほしい。

所属タレントがずっと後ろ指をさされる展開は最悪である。


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