爆笑問題・太田光は大のキムタク好きで、だから、ジャニー喜多川の性加害問題にも後ろ向きなんだと思われているかもしれない。
少なくともそんなことはない。
2005年に当時NEWSの一員で、今もジャニーズ事務所に所属しているらしい内博貴が未成年飲酒で補導されてしまったというニュース。
フジテレビのアナウンサーで、現在は弁護士の菊間千乃と一緒に酒を飲んでいたことも発覚する。
ネット全盛の今ならどえらい大事件になるが、当時は忖度の風がびゅんびゅん吹く芸能界である。
当時ほとんど報道されることなく、地上波では扱っていなかった。
関西ではわからないが、関東の地上波では全く扱っていなかった。
はいはい、またジャニーズのスキャンダル潰しですか、自分は心底呆れていたが、そんな時に強いのが太田光である。
たまたま27時間テレビが事件直後にあり、この手の生放送が今も昔も大好物の太田光は、この話題に触れた。
単に名前を出しただけではあったが、お客さんの悲鳴のような声が印象に残っている。
笑っていいともやサンデージャポンなどレギュラーの生放送ではさほど暴れない。
暴れるのは年に1回ぐらいの生放送で、基本的に空回るというのがよく見る太田光の光景である。
確かに誰も言わないことをやりたがるから逆張りおじさんと言われればそうなのかもしれない。
しかし、逆張りというのはどっちに転んでもさほど問題がないから旨味がある。
太田光が逆張りをするのは、どう転んでもマイナスしかないようなことで逆張りをする。
昨年は統一教会の件で思いっきり逆張りをしていた。
個人的に感じるのは、大勢の人たちは反射的に多数についているだけで、俺はお前らと違ってちゃんと考えてるから!という意識である。
太田光自身は上に立とうとか思っていないだろうが、少なくとも色んな本を読んで理論武装をしているような印象を受ける。
もしかすると、ジャニーズの暴露本なども太田光は既に読んでいるかもしれない。
その上で色んな本を読み、色々思ったことを発信しているのだとすれば、ただの逆張りというレッテルは本人からすれば屈辱だろう。
元々は議論好きで、ひろゆきの前から論破してやりたい欲をムンムンに漂わせていたのが太田光。
きっとこの件で議論になっても太田光は勝てるだろう。
そもそも議論をする気は太田光にないだろうが、いざそういう場面になれば勝つはずだ。
何より爆笑問題は事務所の独立問題で一度芸能界を干されている。
その時の地獄のような時期を経験し、実力で再び上り詰めたからこそ、元々思うことは色々あるだろう。
あと、今更なにをとぼけてジャニー喜多川の性加害問題を、知らなかっただのなんだのと言ってんだよてめぇらという気持ちもどこかであるのかもしれない。
メディアが急に正義を振りかざしていじめてきたぐらいに、太田光は思っているのかもしれない。
統一教会の件もきっとそういうことなのだろう。
だとすれば、わからんでもない。
でも、今まで薄々感じていたことを正義を振りかざしてボコボコに叩いていくのは今に始まったことではない。
第二次世界大戦の前、最中、終戦後でのメディアの変遷を見れば明らかである。
メディアは80年も前から変わっていない。
そこまで含めた上での主張だと、太田光を最大限に過大評価するとそうなる。