一時期、テレビ東京か東京MXテレビを推しておけばテレビ通を気取れるところがあった。
東京MXテレビで個人的に面白いと思って見続けていたのがテレバイダーである。
裏番組の内容を生放送で伝えるという手法は、今でもそんなには見かけない。
東京MXテレビで今まで一番好きな番組であり、その次が談志・陳平の言いたい放だいである。
テレビ東京はエロとアニメの局という印象は昔からある。
ただ今はそんなイメージをさほど持たれていないように思う。
ギルガメッシュナイトよりも下品かつぶっ飛んだ番組を作れば、テレビ東京は多くの人に絶賛されるのではないか。
青少年の育成が！なんて、そんなことは知ったこっちゃないし、そんなんで人間が変わるくらい、やわな育て方をしてるんですか？という話である。
オールナイトフジコの時も書いたが、エロを扱うんだったら、A女E女など下劣すぎるぐらいに振り切れた方がいい。
アメリカだとテレビの放送コードがかなりきつく、ゆえに「誰が見るの？」というC級映画が量産されるらしい。
映画の中なら裸だろうが何だろうがいくらだって流せるからだ。
日本もそうなるのであればいいのだが、放送コードだけきつく、肝心の映画は笑える下劣さはあっても、多くの人が嫌な顔をするような下劣さが全然ない。
人畜無害を目指していると、いつか不愉快なコンテンツばかりが目に付き、一時的に人気になる。
そして、持て囃されて駆逐され、人畜無害へ…
充電旅はいかにもテレ東らしいフォーマットだが、みんながみんな出川哲朗が好きではない。
島田紳助が女性マネージャーに暴行を働いた際、当時のアッコにおまかせで真っ先に擁護していたのが出川哲朗だった記憶。
マリエの件が出てきた際、形容しがたい気持ちになった。
出川哲朗も、90年代の姿を知ってるだけにいささかホワイトニングされすぎたのではないかと思う。
今回の件は出川哲朗の落ち度なわけではないが、なかなか消せない記憶というのがある。
あの人こんなこと言ってたなぁという記憶が個人的に強く残りやすく、時折世間に対して、「忘れっぽくありませんか？」とニヤけたくなる。
フェイクドキュメンタリーでトガったコンテンツを作るテレ東もいいとは思う。
でも、そんなコンテンツがイニシアティブを握れるのならば、外国人か料理を出しときゃいいような番組が濫造される事態にはなっていない。
バブル期にあったようなコンテンツはこの時代には合わないのかなと思う。
相当に金銭的かつ精神的余裕がないとみてらんないコンテンツのように感じる。
テレビ東京に対して色々思うことはあるが、とりあえずエロとアニメの局に戻れと軽く一喝しておきたい。
