彼氏彼女、知人友人、親戚兄弟など、競馬を初めてやる人を競馬場に連れていく時にどのように買わせればいいか。
様々な提案をさせていただくのか、「初心者にオススメ!競馬の賭け方」です。
第2回は、推し騎手との心中買いです。
初心者の人に、絶対にやってはいけないことがあります。
自らの予想を押し付ける、たくさんの情報を伝える、相手の予想を否定する、この3つです。
自らの予想を押し付けるというのは、自主性がありませんから、当たってもうれしくないですし、依存される恐れがあります。
高校時代の同級生が競馬をやるというので、自分がレクチャーしたのですが、その時は大変でした。
「お前の買い目に全部乗っかる」と言い出すからです。
自分で考えた方がいいって!と何度も言いますが、全部乗っかってきます。
その時は、火事場の馬鹿力も手伝ってか、どうにかプラスで終えました。
でも、こちらも不安になりますし、負けた時は悲惨です。
たくさんの情報を伝える、これもダメです。
競馬って難しいんだと思われた瞬間、興味を失くされます。
なんだよ簡単じゃーんと思わせてナンボなわけです。
それを、中山ダート1200はサウスヴィグラスを買えみたいに言われても。
芝からダートのシニスターミニスターがいいとか、もう呪文です。
最悪なのは、初心者の方が買った馬券を否定する行為。
よくあるのは、初心者の方が単勝万馬券の単勝を買ってたのに、否定されて変えたら、最初に考えてたものが来た場合です。
競馬への興味以前に、人間としての信用信頼すべてを失います。
マーフィーの法則ではありませんが、選択肢がある以上、それが選ばれる可能性はゼロではありません。
これを踏まえた上で、オススメする競馬の賭け方は、「推し騎手との心中買い」です。
武豊さんが好きだからワタシ全部がんばれ馬券で買う!みたいなことです。
福永祐一さんってバラエティーに出たら結構面白いから応援したい!でもいいわけです。
もっと言えば、イガグリ坊主みたいな松若風馬君に全部乗っかりたいでもいいでしょう。
この中で、1人推しメンにしたい騎手を選んで、その人に乗っかってみたら?と伝えます。
そういうことから興味を持ってもらうようにすればいいわけです。
これに近い考え方は、好きな数字で全部買うというやり方です。
大事なことは、単複で買うこと。
絶対に、3連単1頭軸で買わせるなんてバカなことはしないでください。
3連単1頭軸で買うという発想を、初心者がするわけないのですから。
ボートレースをやってる人はそうなるかもしれません。
でも、そういう人向けの競馬の賭け方はまた別にあります。
想定しているのは、「彼氏に半ば無理やり連れてこられた彼女みたいなケース」です。
地方競馬をやってる人ならご存じかもしれませんが、ホースケアという馬主さんがいます。
出走手当狙いでとにかくレースを走らせ、着順度外視というやり方をします。
ダートの大きなレースに出てきては、ただ走らせるだけというケースも珍しくありませんでした。
たまたまそのレースを初心者の女性と一緒に見てた時、その女性がホースケアの馬を買ってたわけです。
来るわけないじゃんと心の中で強く思いましたし、それなら寄付した方がいいとも思いました。
でも、競馬はどんなハプニングが起こるかわかりませんし、ホースケアの説明は大変です。
中学の運動会感覚でやってるみたいな話、なかなか分からないものです。
その時は、「おぉいいねぇ、来たら大きいよ!」と全力でウソをつきました。
楽しい時間、わくわくする瞬間、これを堪能していただけたらと自分は思っています。
宝くじだってそうです、あんな控除率なもののどこに夢があるんじゃ!と自分は毛嫌いしています。
でも、そんな興ざめなことよりも、億万長者になったらどうするかという夢を見たいわけです。
あちらは非現実的な夢、競馬は現実的な夢。
その初歩も初歩、一番わかりやすいのが騎手買い、それを全レース買うこと。
1人を追いかければ、2人、3人と興味が持てる人は増えていくはずです。
始まりはそんなものでいいんです。
好きになれば、勝手に調べて勝手に詳しくなり、いつの間にかうまくなっています。
興味を持たせる、それが競馬ファンが競馬初心者へやるべきことです。
それでは失礼いたします。