峰竜太が4カ月の出場停止となった。
本当ならばボートレースクラシックなどを走っていたわけで、残念でならない。
久しぶりの唐津で行われるSGにも乗れない、これほど無念なことはないだろう。
事の発端は峰竜太が、自身のゲーム大会「峰竜太CUP」の協賛として、有料で舟券予想の販売を行う人物と接触したこと。
ウラでコソコソとやったのではなく、峰竜太のTwitterで堂々と協賛があったことを知らせており、さすがにマズかったか。
元ボートレーサーの話などを聞くと、少し昔の世代の選手たちは、一般人との接触すら警戒していたようだ。
吉本芸人が反社チェックをしてかなり警戒しているように、昔のレーサーも細心の注意を払っていたという。
元ボートレーサーの方がTwitterのスペースで配信をしていた際、現役レーサーが聞きに来ていたが、決して舞台に上げようとはしなかった。
最近はコロナ禍で外に出られないこともあってか、現役ボートレーサーがYouTubeでゲーム配信を行ったり、ボートレースの疑問に答えたりしている。
その元レーサーの方はそれすら不安で、弟子のYouTubeチャンネルがどれだけ好評であっても、大丈夫だろうかと親心を語っていた。
本来はそれだけ細心の注意を払うべきものなのだ。
しかし、元レーサーの方は峰竜太のやってしまったことに反省を促しながらも、理解を示す部分も見せている。
レーサーが休みの日にゲームをすることすら、咎められている現状に疑問を投げかけている。
日本人の性質なのかもしれないが、何かあれば、遊んでいないで練習しろと言いがちである。
サラリーマンが仕事帰りに酒を飲んでいたとしたら、酒なんか飲んでないんで自己研鑽に励め!と言えるだろうか。
そんなもんは自由であり、趣味嗜好なのだから、他人がとやかく言うことではない。
本当にそれが原因で低迷したならばそれまでだし、トップレーサーは百も承知である。
自分はApexというゲームはやらないが、峰竜太CUPは好きで見ている。eスポーツ選手とレーサー、それ以外の一般人が一堂に会してゲームで交流するのはとても面白い。
そもそもボートレーサーは1週間ほど外部との連絡を遮断され、不自由な毎日を過ごす。
サラリーマンであれば、1週間合宿で缶詰にされ、同部屋に先輩がいるようなもの。
それでもスマホが使える分、コソッと馬券や舟券ぐらい買えるが、ボートレーサーは当たり前ながらそれすらできない。
正義中毒という言葉もあるようだが、おそらくはそれになっている人が叩いているのだろう。
業界がナーバスになるのも無理はない。
2020年に八百長問題が現に起きてしまったからだ。
それ以降、少しでも怪しいことがあれば一罰百戒的な処罰が下され、その都度ファンは疑問を感じる。
あまりにも情報が乏しく、情報公開の動きがなさすぎる。
憶測が出るのは当然である。
今年に入り、峰竜太はとにかく精彩を欠き、途中で帰ることもしばしば。
過去にオールスター1位で優勝したら引退したいという言葉があり、もしかして引退もあるのかと言われたほど。
それが4カ月で済み、来期はB1からやり直しとなる。
モンキーターンで最強のB2という言葉があるが、最強のB1が今年誕生するだろう。
決してゲームをすることが悪かったのではない。
選手として本来なら潔癖であるべき部分で、あまりにもあっけらかんとし過ぎたことが悪い。
それもまた峰竜太らしいといえばそれまでだが。