前走データ別
皐月賞
・過去10年で7勝、連対率などを見ても他のレースよりも断然有利。
・5番人気以内であること。着順は問わない。
・6番人気以下の場合は3着まで。
・ダービーで2着までに入った馬の皐月賞の着差は最大コンマ8秒。皐月賞1番人気7着のワグネリアンによるもので、その次が皐月賞3番人気3着のディープブリランテのコンマ5秒。
・3着まで広げると4番人気8着1秒2負けだったヴェルトライゼンデが出てくるが、コンマ4秒、5秒が1つのラインではないか。
→該当馬はイクイノックス、キラーアビリティ、ジオグリフ、ダノンベルーガ、ドウデュース。最初からダービーに狙いを定め、皐月賞を叩きに使ったイクイノックスなどはローテ的には勝負だろう。あとは血統次第。
青葉賞
・これまで未勝利、もはやトライアルとして成立するかどうかの瀬戸際といってもいいほど。ちなみに最後に青葉賞組が来たのは2017年3着のアドミラブル。
・傾向だが、3番人気以内もしくは2着以内で、コンマ2秒負けまで。
→該当馬はプラダリア、ロードレゼル。ロードレゼルに関してはオークスでも結果を出せなかった中内田厩舎。しかし、特別戦ですら2000メートルを超える勝ち星がほとんどない中でその壁を打ち破ったのがロードレゼルだった。
その他のレース
・去年1着のシャフリヤールのローテは前走毎日杯で、2番人気1着。
・こちらもトライアルの機能を果たしているか微妙のプリンシパルステークスは、1番人気1着が欲しい。
・京都新聞杯組は1着もしくは2番人気2着。
→該当馬はアスクワイルドモアのみ。毎日杯1着のピースオブエイトだが、4番人気だったので外した。
ダービー穴馬の傾向
・2200メートル勝利経験かつ重賞連対以上の経験あり
・ダービー出走の年に重賞勝利経験あり
・2000メートル以上で2勝以上
・2勝以上、前走重賞連対、全キャリア3番人気以上
該当馬に関しては、オークス同様、母方の血統チェックを行っていく。
アスクビクターモア→母カルティカはフランスの2100メートルの重賞で3着。全兄セブンフォールドは2000メートルまでがよさそう。距離的には微妙だが。
アスクワイルドモア→母ラセレシオンはダートで3勝。しかしラセレシオンの全兄がペルーサ。血統的にはダービーでも問題はないが、ダービーに関しては騎手がかなり問われるため、その点で大きなマイナスだろう。
イクイノックス→母シャトーブランシュはマーメイドステークス勝ちあり。半兄ヴァイスメテオールは2400メートルで勝っており、血統的に問題はない。
オニャンコポン→母シャリオドールは中央未勝利。母の母がサプレザだが、産駒などを見る限り、2000メートルがギリギリに思える。
キラーアビリティ→母キラーグレイシスはアメリカのG1を勝利したが、最長勝利は1700メートル。兄弟馬の成績を見ても、2400メートルまではどうか。
ジオグリフ→母アロマティコは秋華賞3着など。半兄アルビージャが2400メートルで勝つなど血統的な裏付けはある。
ジャスティンパレス→母パレスルーマーはアメリカの中距離で活躍。半兄アイアンバローズは長距離でも活躍。血統的に面白い存在ではあるが。
ダノンベルーガ→母コーステッドはアメリカのG1で2着があるがマイル近辺。コーステッドの妹に日本で走ったノイーヴァがいるが、ダート中距離まで。少し距離が。
ドウデュース→母ダストアンドダイヤモンズはアメリカの重賞を勝っているが、いずれも短距離。他の兄弟馬がダートの中距離までとこちらも距離がどうなのか。
ビーアストニッシド→母ジョウノファミリーは未出走だが、兄弟馬はそれなりに走っている。ただ長い距離でどうか。2000でギリギリか。
ピースオブエイト→母トレジャーステイトはマイルより短いところで活躍し、兄弟馬も同様。血統的には距離面でやや厳しそうに思える。
プラダリア→母シャッセロールはスプリント戦線で活躍。全兄ヴェントボニートがマイルと本来は血統的に推せない。しかし、この馬はダービーのコースで2勝、悩ましい。
マテンロウレオ→母サラトガヴィーナスはダート短距離で活躍。障害レースを除くと最長勝利がマテンロウレオ。兄弟馬が多くいる中での結果なので距離は微妙だろう。
ロードレゼル→母エンジェルフェイスは中距離路線の馬だが、オークスで3番人気10着と敗れた。母の姉にキャトルフィーユやレディアルバローザがいるが、こちらも2000以上は厳しい。一方でキャトルフィーユの息子などは2200などで勝っており、意外と血統面はいけそうな気がする。
日本ダ―ビー2022最終的な見解
正直言ってここは迷った。
岩田望来のアスクワイルドモアで勝負に出るか、イクイノックスやジオグリフでアンパイを切るか。
しかし、ここは中内田厩舎がダービーで壁を打ち破ると信じ、本命はロードレゼルにする。
中内田厩舎はロードプレジールでも2200メートルのレースで勝ち、特別戦でようやく長い距離で勝てるようになった。
ロードプレジールの母キャトルフィーユは、エンジェルフェイスの姉。
キャトルフィーユの母父はディープインパクト、エンジェルフェイスの場合は父に。
キャトルフィーユの父はキングカメハメハ、エンジェルフェイスの場合は母父に。
順番も関係はあるだろうが、血統的には面白く、いずれも中内田厩舎というのもいい。
レーン騎手は確かにピリッとしないが、ダービーのコースで2勝しており、その点の心配はいらない。
少なくともイクイノックスやジオグリフにマークが向かう。
人気の盲点として人気薄になるなら、めちゃくちゃ面白い。
リーディングトレーナーの中内田厩舎が本物の名門厩舎になるには、クラシックを勝たないといけない。
元々今年は良くも悪くも大混戦。
ついに青葉賞組から勝ち馬が出る時が来た。