いよいよ日本ダービー当日である。
2019年も真夏日の中で観戦し、えらい目を見たのとコロナもあって回避することに。
悔やんでも悔やみきれない経験は少しでも減らした方がいい。
コロナになっても悔やまない人は好きに動けばいいと思うが。
さて、この上半期である芸人の動向が競馬ファンをざわつかせている。
霜降り明星・粗品もとい、「生涯収支マイナス1億円君」の競馬予想である。
毎回「生涯収支マイナス1億円君」と書くのは面倒なので、生涯収支マイナス1億円君の中の人、粗品で統一させてもらう。
先週時点での本命馬の成績は21戦1勝、1-1-1-18という成績。
穴馬ばかりをピックアップしているならわからんでもないが、多くは本命もしくは対抗格。
それが気持ちいいぐらいに負けていくから、粗品の呪いのパワーの強さを感じさせる。
ちなみに日本ダービーの本命はダノンベルーガ、単勝を買うようだ。
これを知り、じゃあダノンベルーガはやめようと思ったそこのあなた、それでは後悔する。
自分の付き合い方は、本命が決まるまでこの手の呪いは見ないようにする。
田中裕二と本命が被っちゃった、だからやーめたとやるのは全く得策ではない。
万が一来てしまった時、それこそ悔やんでも悔やみきれないことになる。
何回か粗品の呪いとバッティングし、レース前からハズレを確信したこともある。
しかし、本命馬は4着。
3連単のフォーメーションで1着候補をもう1頭置いて、それがヒットした。
本命が来たから当たるわけでもなく、本命が来ないから外れるわけではない。
このあたりが粗品の呪いの厄介なところであり、本命が被ったから外そうとするのはやめた方がいいと思う点だ。
粗品は劇的な外し方をする。
粗品の抜け目を買うのが、賢い付き合い方である。
ダノンベルーガの単勝しか買わないのであれば2着か3着には来るということも想定するべきだろう。
粗品の呪いは加速度的に知名度を獲得し、福永祐一が粗品の呪いに言及するほどだ。
幸か不幸か、ジオグリフは指名されなかったが。
関西テレビのアナウンサーだった杉本清も競馬サークルの人々に、本命にしないでほしいと懇願された時代があった。
宝塚記念の私の夢が象徴である。
その私の夢が当たってしまったのが1995年のダンツシアトル。
ライスシャワーが悲劇的な死を遂げ、落馬で騒然とする中、私の夢ダンツシアトルと実況する。
1回ならまだしも念押しで2回目を言ってしまうと、空気が読めない実況と言われても仕方がない。
宝塚記念の実況についてクレームが入り、そのクレーム相手に杉本清は手紙を書いたという話もある。
呪いがかかった人が当たる時とはそんなものだ。
ちなみに自分の本命はロードレゼルだが、ロードレゼル本命にする著名人がほとんどいない。
それどころか、ロードレゼルに印を回す人すらほとんどいない。
そんな中、現状唯一ロードレゼルに本命を打った著名人がいる。
デンジャラス安田である。
予想の傾向を色々チェックする中で、ふと思ったことがあった。
時に説明がつかない力が働き、予想もしない結果を生み出すことがある。
竜兵会の一員であり、陰ながら支えてきたデンジャラス安田の本命がダービーで来そうな予感がした。
ロードレゼルが本命と知り、本当にあるんじゃないかと確信に近いものを感じた。
もちろん、レース後になって、やっぱり貧乏神と称される安田の本命ではなぁと思うかもしれない。
でも、もしかして…と思わせてくれるだけよしとしたい。
競馬のネット用語に逆神という言葉がある。
面白いように予想を外し続ける人物をネタ的に扱った言葉だ。
粗品は現状最も勢いのある逆神。
でも、こういう逆神は時に神がかったことをする。
キャプテン渡辺も、一時期勢いのある逆神だったが、今では予想上手の人になった。
予想を外した時の動画は、騎手に文句も言わず、ただただ自分の予想の下手さを自虐的に語る。
僕はバカでしたと動画で表現できる強さがある。
今まで色々な呪いを見てきたし、その呪いが解かれる瞬間も見た。
青葉賞組が勝てないというのも、もはや呪いの一種である。
テン乗りでは勝てないも、呪いに近いものを感じる。
ロードレゼルが勝てば、色々な呪いが解かれる。
中内田厩舎にかけられた呪いのような成績の偏りも解放されるだろう。
リーディングトレーナーなのに2000メートルを超えると勝ちにくくなる、それは呪いとしか言いようがない。
こんな戯言を言えるのも、日本ダービー前夜だからこそ。
これを言うためにダービーを心待ちにし、来週からの新馬戦に思いを馳せる。
ロードレゼルがダービーで勝ったら、ワンチャン号泣まであるかもしれない。
一生の自慢になるだろうし、呪いとかジンクスとか関係ないんじゃ!と言い放てる。
そんな人間が毎週過去10年のデータを基に予想をしているって、ちょっとしたギャグではないだろうか。