定期的にアクセス数が増えることがあるが、立浪監督に休養してもらいたい人もいれば、休養なんかあり得ない!と思う人もいるだろう。
強くない時期は過激な考えを正義として語るファンが多数登場する。
自分がまさにそうで、横浜ベイスターズの暗黒時代の時、どれだけ過激な考えを述べたことか。
横浜が功労者をバンバン外に出した時期があったが、自分は血の入れ替えができると喜んだ。
まさに今の中日のように若手主体になった。
精神的支柱が石川雄洋にならざるを得ない状況だったから、これではどうにもならない。
石川雄洋自体は人格的にも立派だし、人望では一切ケチをつける気はにならないが、他の球団だとレギュラーだったかは微妙である。
若手の成長を楽しむ中日ファンも多いと思うが、この人、他の球団ならレギュラーになれるだろうかという目で見るといい。
そう思うと、今の横浜は他の球団でもそれなりにはやれる選手が揃ったように思う。
ドラフトで丸10年失敗し続けたことを思うと、20年ぐらいかかったような気分である。
ドラフトを失敗し続けると簡単に暗黒時代になる。
だから、1回は失敗してもいいと思うが、連続で失敗したら弱体化の可能性を考えた方がいい。
今の中日は決してすべてが悪いわけではなく、きっかけ1つだろうと思う。
粗削りながらも魅力を感じさせる選手が多いので、ボーンヘッドやら凡ミスやら色々あるとは思うが、それも経験として受け止め、数年後に結果が出ても何ら不思議ではない。
その時は立浪監督ではないだろうが、あの人のおかげで今の中日があると感謝されることは確かである。
その余地を残すためにも一旦身を引くのは利口な手であり、待望論につながる。
粘って結果が出なかった時が最悪だ。
3年目も率いたとして、よほど補強をしないとそんなに変わらないように思う。
さすがに3年目はかなりシビアに見られ、ちょっと負けが込めば今以上に休養の声が強くなる。
あと1年待ってくれ!5年はやらせてほしい!そうすれば間違いなく強くなる!と懇願しても、立浪監督自身のメンタルが限界を迎える可能性がある。
2年目は、あと1年あればなんとかなる!という声や2年おきに変えていくとチームは強くならない!という意見が支持を集めやすい。
3年目に今の状況だとしたら、もう1年あれば!は通用しにくく、5年やらなきゃ中日は本当の意味で変わらない!という主張をしても賛同は得にくい。
例えばヤクルトは90敗を記録してから、小川淳司氏が現場に復帰し、コーチなど環境を整備した上でリセットする。
その後今の高津臣吾監督が就任し、2年目で結果を出した。
星野仙一監督が2003年に阪神を優勝させたが、そのベースになったのは3年連続最下位ではあったが、野村克也監督が整備した部分もそれなりにあった。
加えて、補強をかなり行い、一気に花開いた。
98年の横浜もそうだが、1人の監督が弱小チームを優勝に導くなんて歴史的に珍しいように思う。
広島が連覇した時期も当時の緒方孝市監督がゼロから作り上げたわけではない。
どのチームもそうだが、1人の監督でできることは限られ、一定レベルまでしか行けない。
その後に引き継いだ監督がよりチームを引き上げることで優勝争いにつなげられる。
立浪監督はホップステップジャンプをやろうとしているのかもしれないが、3年間ホップに費やしたらもはやホップ担当の人でしかない。
自分はホップ担当として3年間頑張った、あとはステップジャンプの人にやってもらうというのであれば、3年やらせるのは問題ないように思う。
星野仙一監督はステップジャンプの人だから、早い段階で優勝に導ける。
原監督もステップジャンプ担当で、ホップの人にはなれない。
中畑清氏はホップの人で、本当は独立リーグの方が性に合っている。
日ハムの新庄監督もホップの人だから、あと1年ないし2年でステップジャンプの人に変わったら日ハムは黄金期を迎えるかもしれない。
ホップステップジャンプをすべて1人でやろうなんて虫が良すぎる。
でも、環境を整備した功労者として語り継がれる資格はあると自分は思う。
立浪監督が嫌いとかではなく、人には合う合わないがある。
ヘッドコーチでは優秀でも監督ではヘボになる人はこれまでたくさん出てきている。
ヘッドコーチに求められる素質と監督の素質は実は相いれない。
立浪監督はヘッドコーチとしては超優秀の可能性もある。
宮本慎也氏を来年あたりヘッドコーチにさせて首脳陣をPLカラーで染め上げることをしそうだが、よりホップ担当を極めることになるだけだ。
途中休養が嫌なのであれば、とことん基礎を固める時期として今年と来年は耐えようと腹を括った方がいい。
その先のビジョンを示し、その跡を見せればファンは何も言わないと思うし、黙らせることはできる。
根尾が先発としてエース級の活躍を見せていれば、借金15でも何も言わせなかった可能性は高い。