まだ令和5年の結果が出ていないが、24時間テレビが放送された45年間で424億円の寄付金があった
令和4年45回目は約10億円。
未曽有の災害があるとドカンと寄付金が増えるのが傾向として見られる。
このうちの一部を日本海テレビの幹部がネコババ、着服していたわけだ。
このニュースに激怒する人は多く、善意を踏みにじったなど様々な表現がなされている。
単なる特定企業の着服事件ならば多くの人はスルーだろう。
着服そのものへの怒りなのではなく、どの金に手を付けているんだ!という怒りなのは明らかだ。
しかも、この怒りはやっぱりか!という怒りも多分に混ざっているように感じる。
募金に対する不信感を持つ人が一定数いて、やっぱりそうか!という声を生み出していると自分は思う。
2004年にあった新潟県中越地震の募金を数年後も路上で行っている方を見た時に、正直な話、えっ?と思ってしまった。
中越地震自体もなかなかの災害だし、募金を呼び掛けるのもわからんでもないが、この間も色んな災害が起きている。
新潟県の方たちが呼び掛けるなら説得力があるが、どうみたってホームレスっぽい人がやっていると説得力がない。
都心には一時期この手の人が色々いたので、不信感を持つ人がいても不思議ではない。
募金に不信感を持つことが心が汚れている表れとも一切思わない。
現に「募金詐欺」は存在している。
消費者庁は震災に関する義援金詐欺があることを呼び掛けている。
それを見抜くためには、信頼できる寄付先かどうかを見分ける必要があるという。
活動内容や寄付金の使い道などを確かめる、それが重要なのだ。
日本海テレビは「信頼できる寄付先」ではなかったと言わざるを得ない。
日本海テレビからすれば一緒にしてくれるな!と思うかもしれないが、世間一般はそう思う。
「あの人だけが悪いんですよね!日本海テレビさんは絶大の信頼をしています!激励のために全財産を寄付します!」となれば最高だが、そんなことはあるだろうか。
全財産は言い過ぎだが、多少なお金だってそうするのは抵抗がある。
もちろん「それは募金をしない人の人間の意見であって、募金をする人間は決してそうは思わない」と言われると何にも言い返せない。
競馬やボートレースで八百長だのなんだのと騒がれても、自分なんぞは、それを見抜いてこそだろうが!と今も賭け続ける。
募金を当たり前にする方が何を思ったか、ここはポイントではないだろうか。
募金への不信感は根強い。
その中で日本海テレビで最低なことが起きてしまった。
ただでさえ24時間テレビの存続を巡り、ジャニーズメンバーの起用など色々な問題が出ている。
どうぞ24時間テレビを叩いてください!と言わんばかりの状況だ。
ここでできることは、洗いざらいすべてを白状させることだろう。
本当にその金額しか着服していないのかと問いかけ、実はこれだけあったとわかれば、何らかの形で弁済してもらうのがいい。
その調査も透明性を最大限確保し、日本海テレビを隅々まで調査し、潔癖なまでに調べ上げるのがいいだろう。
プレスリリースを見る限り、常習的であり、もっと前からやっていた可能性がある。
しかも毎年盗む金額がちょっとしたボーナスみたいになっている。
ただ2014年は50万、そこからだんだん下がり、今年は18万というのはなぜだろうか。
ちなみに1000万円以上の着服のうち、24時間テレビの寄付金分は264万円。
着服した人物はプレスリリースの時点で448万円を返済しており、寄付金分は返ってきたと言える。
だからこの問題は終わり、ではなく、本当に2014年からなのかという調査はするべきだろう。
報告書が出るまでは、日テレ系の番組は放送させないぐらいに日テレ側が迫るべきだろう。
誰のおかげで食えてると思ってるんだ!ぐらいに日テレから激怒されても仕方ない話である。
募金への不信感はなぜ生まれ、どのように払しょくしていくべきなのか、そこに目を向けないといずれ大変なことになる。
寄付文化そのものを日本に根付かせるためにも、今回の件は重大に考えなければならない。