元旦の大地震はあまり記憶になく、元旦ムードはあっさり吹き飛んでしまった。
ちなみに過去には大晦日に大地震が起きている。
それが元禄地震で、今の暦にして1703年12月31日に起きた。
津波の被害も凄まじかったようで、Wikipediaを見る限りでは10メートルを超えるところもあったり、高知などでも津波が観測されたという。
元旦だと1834年に起きた石狩地震もあるが、おめでたい時期に発生する地震は早々あることではない。
自粛ムードを真っ先に感じたのはボートレースの配信だった。
当初は地震後も複数のレース場で配信番組を行っていたが、途中で中止になった。
JLCも元旦から始まるミッドナイトボートレースのためにタレントを用意していたが、これを中止にし、レース映像だけを流している。
何かお達しがあったかのようにすべての公式配信が解説を伴うものを取りやめた。
一方で高知競馬の配信はすぐには終わらなかった。
こうなると、ボートレースは中止にしたのになぜ高知競馬は続けるのか!という意見が出てくるし、実際に出演者にその声が向かった。
結局11レースの直前までという形になったが、遅いと思われたようだ。
大変な方はどうか避難を。
— 小堺 翔太 (@kosa_umakun) 2024年1月1日
楽しめる方は楽しみましょう。
と呼びかけをいたしました。
配信でも申し上げたんですが
心配じゃないわけがないんです。
厳しいコメントもいただきましたし、
今書くことではないと思いますが、
そこだけは分かっていただけないでしょうか。 https://t.co/2sRTkZzVO1
当時の出演者である小堺翔太は至極真っ当なことを言っているが、こうした災害が起きた時はどうしても叩かれやすい。
普段通りのことを続けて!の意見もそりゃそうだし、当日ぐらいはやめといたら?!という意見も、そんなに間違ったことではないと思う。
まず普段通りの感じで続けても、普段よりはぎこちなくなる。
少しでもぎこちなくなれば、普段通り続けてほしい人は不快になるし、当日ぐらいは…みたいな人もなぜ辞めないのかという不愉快さを抱く。
中止にすると、まぁしょうがないよね…と当然だ!馬鹿野郎!の反応が中心なので、これが一番アンパイである。
何も天変地異に限ったことではない。
八百長で捕まった時も選手がレース中の事故で亡くなった時も、コメント欄は荒れに荒れる。
どこかで何かが起きた時点でもう普段通りではできない。
ギャンブルに関しては、売り上げの一部を寄付する被災地支援競走や被災地支援競馬を行っていくらか寄付するのが確実である。
これなら開催の大義名分ができる。
ボートレース三国はスタンドが地震で影響を受けたため、3日からの開催が中止になったが、被災地支援競走を記念格でやるのも1つの手だろう。
被災地支援競走だけ控除率を法律の上限にして、利益は全部寄付するのであれば、参加者も出てくるだろう。
これがギャンブルの強みである。
偽善でやっているのではなく、あくまでもレジャーでやっていると言えるわけだから。
偽善でもいいから寄付をしてもらうという点では、寄付金控除を今年の確定申告で反映できるように、例外的に活用するなど。
あくまで税金対策、節税でやってるだけという感じで寄付してもらえばいいと思う。
なけなしのお小遣いをためたものを寄付しなければならないというルールはどこにもない。
復興にはお金がかかる。
だったら、どんな手を使ってでもかき集めるべきだろう。
善人ぶって金すら出さない人間はわんさかいるが、善人ぶらずギャンブルをやる人間だっている。
善人ぶらずギャンブルをやって結果的に被災地に間接的に貢献した方がどれだけいいか。
ギャンブルを正当化するしないの問題ではなく、かき集められるのであれば手段を選んでいる場合ではないということだ。
偽善ではない形で自然と取り組んだ結果、寄付につながる形が一番取り組みやすい。
例えば、1,000円しかなかった人も、極端な話、元返しに10回賭け続けて当たり続ければ、1万円分参加したのと同じになり、しかも身銭は切っていない。
身銭を切らずに寄付をしたような形になれば、こんな素晴らしいことはない。
もちろん利益分を寄付するのもいいだろうし、しなくてもいい。
クイズダービーみたいに10万点を超えた分をカンガルー募金に寄付する、あの感じ。
あんなルールで楽しめるものであれば偽善だのなんだのと考えずに取り組めるだろう。
そういうコンテンツを作りだすのがエンタメの意地と本気ではないだろうか。
期間限定で違法ではなく、地上波の番組を合法アップロードして利益を寄付するのだって別にいいと思う。
アメリカのようにノーギャラでハリウッドセレブがボクシングをするみたいなことができないのならば。
善人ぶるのであればそこまでやってほしいと思う、薄汚い小悪人だった。