Aタイプの面白さに気付いたのは、お恥ずかしい話、この1年ぐらいである。
性格的に、同じことをジッとしていることができない人間。
パチスロでも同じで、色々な演出がないとすぐに飽きるタイプだ。
あとやるなら1枚でも多く出したいと思っちゃうので、ATタイプやARTタイプをよく打っていた。
そもそもスタートが初代パチスロAKBで、Aタイプが入り込むスペースすらなかった。
そこからなぜAタイプをやるようになるか、時間潰しでやったAタイプでまとまった当たりを得たからだろう。
よく時間潰しでパチンコパチスロに興ずる人がいて、当たりが続いちゃって待ち合わせに遅刻する話をよく耳にする。
お互いにそれが「あるある」ならばいいが、たいていの人は「なしなし」であり、単なるルーズな奴なのだ。
特にパチンコは継続率が高い分、どこまで続くかわからない。
「高須クリニックを単発で終わらせた男」でもあり、「甘デジの地獄少女で万発以上出した男」でもある。
不思議なもので、待ち合わせがある時ほど当たり、暇な時ほど続かない。
その点、パチスロのAタイプはフラグさえ立っていなければいつでも辞められる。
天国にいる、天井間近などの事情もないし、RTさえ終わらせちゃえばいい。
それでいてビッグを引けば200~280枚程度は出る。
自分は最後の最後で5号機のバーサスなどにハマったが、ビッグを引けば300枚以上出る。
30分程度数千円の暇つぶしで、それ以上の対価を得られるのは大きい。
RT連の楽しさもあるし、たった1000円入れて1万円になる喜び。
もちろんAT機にもパチンコにもその喜びはあるが、短期決戦で1万円になるのがいい。
高純増機の後に出た、ダラダラとしたART機の多さ。
残り1000ゲーム以上もある中で作業のように消化しないといけない辛さ。
それを嫌ってほど経験したから、パッと500枚出る喜びを知ると、そちらの方がいいなと思ってしまう。
6号機のAタイプ、現状だと新ハナビをよく打っている。
遅れに敏感になれるあの感じ、もっと早く良さに気づけばよかった。
アクロス系は新台が出るたびになるべく打つようにしているが、どれも当たれば面白い。
リゼロやクレアの新台も、技術介入要素が優しくていい。
壇蜜の台も打ってみたい。
一方で、今の6号機は面白くないという意見もある。
それは仕方ないだろうし、景気にも言える話だと思う。
バブル景気を知る人間、バブル景気でおいしい思いをした人間は、今への不満もあれば、低成長でも構わない若者に腹が立つかもしれない。
でも、若者からすれば低成長時代から知らないわけで、いわば日常である。
バブルそのものが非日常なんだから、いちいちしゃしゃってくるなと思っても仕方ない。
パチスロにも言える話で、4号機全盛期を知る人からすれば6号機はぬる過ぎる。
何が上限2400枚だ、何が有利区間だという話だ。
でも、5号機以降に入ってきた人は、上限2400枚や有利区間にそこまでの抵抗はない。
4号機はこれだけすごかったと言われても、だから何なのオッサンと返されておしまいである。
昔が良かった、今はつまらないという意見はどのような分野でも出てくる。
結局のところ、今を楽しむことができていない人間の戯言である。
与えられたもので楽しむか、自分で作り出して楽しむか、今を楽しむにはこれしかない。
与えられたもので満足できない、自分で作り出す気もないのに、文句を言ってはいけない。
もちろん、現状に対して無抵抗になるべきだとは一切思わない。
抵抗する労力を割くぐらいなら与えられたもので楽しむのがベターだと思っているだけだ。
抵抗してでも変えてみせる!という意気込みを持ち、本当に変えていくことがベストであり、その方がすごい。
このどちらかに立っていれば、今の6号機を受け入れられるだろう。
今更Aタイプが好きになる人間もいる、食わず嫌いは誰にだってあるものだ。