お笑い芸人やアイドルなど盲目的に応援するファンやオタクを「信者」と蔑視的にレッテルを貼ることがある。
しかしながら、「信者」なしで成立するビジネスなんて存在するのだろうか。
特に水商売、人気稼業は信者がいるから成立し、信者がいるから頂点まで登り詰められる。
痛い信者ばかりがいるから食っていけるのであって、蔑視している場合ではない。
ダラダラと公務員のような稼ぎを水商売でするならば信者を蔑視するのもわからんではない。
それはそれでかなりの神業である。
日本は無宗教と言われるが、何かのファンになることで宗教の代用をしていると言える。
だから、ジャニーズ問題はそう一筋縄ではいかないのだろう。
ジャニオタは宗教を奪われようとしているから強い反発をしているに過ぎない
ジャニオタや今活躍するタレントが被害者意識を丸出しにしても何ら不思議ではないし、やむを得ないだろう。
「ジャニーズに所属してる誰々君」が好きなのか、「誰々君そのもの」が好きなのか。
多くのジャニオタは前者のように感じる。
ちなみに48グループのファンを一時期していた時は圧倒的に前者が多かった印象がある。
だから、卒業を過度に悲しみ、卒業を前向きにとらえる人、後ろ向きでとらえる人で対立が起こる。
こうした動きをバカバカしいと思う人は多いかもしれない。
信者だなんだとバカにしたい人もいるだろう。
しかし、その行為は単に人をバカにして自分を相対的に高めたい人だと自分は思う。
昔、「他人を見下す若者たち」という講談社現代新書から出た本がベストセラーとなった。
2006年ぐらいに出た本なので、その若者たちは30代後半、40代になっている。
他人を見下す若者たちは他人を見下す中年たちになったと言える。
自分はまさに若者の時にそれを読み、何でもかんでも批判することをやめようと改心した。
今でも完全に払しょくできたとは言えないが、あの当時のまま生きてたら人間性はよりやばかったと思う。
他人を見下すぐらいなら自分の価値を自分の努力で高めればいい。
まぁそれができないから他人を見下すわけだが。