その人にとって人生最初のライブが水戸であった山崎まさよしのライブだったとしたら、こんな悲しいことはあるか!という論法の方がいた。
言いたいことはとてもわかるが、逆にこんな面白いネタはないと思う。
「私はアーティストのライブが嫌いです、なぜなら最初に行ったライブが水戸であった山崎まさよしのライブだったからです」という話を面白おかしくすれば、ある程度は盛り上がるだろう。
ギャンブルの世界でいえば、どこで「人生最大の賭け」があるかわからないようなものだ。
新馬戦で人生最大の賭けに挑む人だっているかもしれない。
ルーキーシリーズでなけなしの金をぶち込む人もいるだろう。
その想像力を働かせて、常に全力で、気を抜かずにやれ、それはいかにも正論に聞こえる。
しかし、すべてを全力投球の人で登り詰めるケースはあまりいないように思う。
どこかで手は抜くし、気が抜けることはある。
山崎まさよしの周辺で何かがあるのは間違いない。
この日に参加した方たちのお話を目にする限り、明らかに今までとは違う部分があったようだ。
あれが通常営業なのに今更言われましても…ということではない。
山崎まさよしのファンだってあんなことは初めてだから、色々な意見がファンから出てくる。
こればっかりは山崎まさよしに聞いてみなければわからない。
ただイメージとしては、やりそうな雰囲気は醸し出しているので特段驚きはなかった。
でも、山崎まさよしにトークを楽しむような素養があるか、イメージとしてわかない。
さだまさしならばわかるし、生前のやしきたかじんなら歌よりもトークを求める声が高まるのはとてもわかる。
山崎まさよしは少なくともその域には達していないという認識だが、実際はわからない。
スタッフを困らせたかったという説が有力だが、だとすれば、お客さんはたまったものではない。
一方でスタッフが思うこと、演者の思うことは案外一致しないものだ。
一致させるにはお互いが折り合いをつけないといけないのだが、どちらかにそのやる気がないといずれガタガタになる。
だったら、完全にスタッフを入れ替えて折り合いをつけられる人とやり直せばいいと自分は思う。
夫婦関係では離婚は当たり前だが、ビジネスパートナーのコンビ解消はあまりいいイメージを持たれない。
でも、それはそれでお互いのためにならないだろうか。
折り合いを欠いたから信頼関係が壊れ、水戸でのああいう騒動になった。
だったら、気に入らないスタッフを排除して、山崎まさよしがベストだと思える布陣でやればいい。
まぁそこまでやる気があればの話だが。