畑田汰一のことをすごいと思ったのは2020年に地元戸田で優勝した時だった。
2マークでの迷いのないターンがとてもかっこよかった。
2021年のレディースVSルーキーズバトルの時も気持ちのいいまくり差しが決まって、しびれた。
天才じゃないだろうかとこの当時強く思ったものだが、この2021年以降、どうにもピリッとしない。
ピリッとしないといっても成績自体はA1ギリギリ届かずのA2なのだから、キャリアを考えれば何ら問題はない。
2021年にびわこ大賞で畑田汰一で万舟をゲットしている。
困ったときの1-6でなかなかについていた。
確認してみたら2万舟だった。
そういう恩恵を得ながらもピリッとしないとか、再び輝きだすのはいつかと問うのは失礼といえば失礼である。
2年前にあれだけのかっこいい優勝の仕方を見てしまうと、SG戦線はもちろん、記念レース全般にもっと出てほしいと思う。
G1やG2での通算勝率を見る限り、全然やれないわけではない。
スタート事故だって、フライングはいつも01か02、非常識なフライングは1回もない。
隙らしい隙はないのに、何か物足りない。
たぶん劇的な優勝のシーンを何度も見てなければ、物足りないとは全く思っていない。
まるで峰竜太のようなターンだっただけに、峰竜太のような活躍を期待してしまっている。
自分勝手な話だと思うが、意外とそういう人は多いのではないだろうか。
なぜかを考えた時、ルーキーシリーズで結果が出ていないからだと思った。
2022年でルーキーシリーズで優出したのは2回しかない。
その前の年、2020年、なんと0回。
つまり、ここまででルーキーシリーズで優出したのはたった2回。
にもかかわらず、ルーキー世代よりも上の選手たちと互角にやれている。
昨年の正月レースで埼玉支部の選手たちの頂点に立っており、何か規格外な匂いがする。
畑田汰一はやはり何か持ってるものがある。
しかし、同世代相手だとどうにもその力が出せていないのが七不思議級の不思議。
2023年、ルーキーシリーズで勝ったらいよいよ本格化するのではないだろうか。
ただ1月25日に執筆している時点でルーキーシリーズの斡旋予定がなく、過去3節も走っていない。
2022年4月にルーキーシリーズの準優でフライングを喫したからだろうか。
確かに次のルーキーシリーズでもフライングを喫しており、それも影響しているのかもしれない。
ルーキーシリーズの最高峰的なレースであるヤングダービーには出ており、特別選抜A戦で1号艇から抜きで勝利している。
相手も上田龍星や関浩哉などヤング世代の一線級ばかりだ。
ルーキーシリーズで本来もっと優勝回数を増やすべきところ、出場機会すらない。
畑田汰一の斡旋状況を見る限り、ルーキーシリーズ1年間出場停止ぐらいのペナルティがあったように思う。
本来こんなことは推測ではなく、ボートレースの公式サイトに明確なルールとして書いておくべき話だ。
再び輝きだすのは2023年4月以降の可能性が高く、1年間出られなかった分勝ちまくれば、天才畑田汰一が帰ってきたということにならないだろうか。
ルーキーシリーズに出ずにしてA1ギリギリのA2の成績を残せているのだから、畑田汰一はすごいのだ。
パッとしないのはなぜだろうかという理由はわかった。
優勝しまくっている新開航のポジションをいつでも脅かせるはずなのだ。
その時が来るまで待ちたい。