違和感の解剖図:勝負事とエンタメの不都合な真実

競馬、ボート、Mリーグからテレビ批評まで。世間に漂う「建前」を剥ぎ取り、その裏に潜む違和感の正体をロジカルに解剖する。単なる感想を超えた、不都合な真実の記録。


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谷原章介はめざまし8でなぜ失言を繰り返すのか


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谷原章介はドラマ『大奥』でお殿様として出ていたが、その役が20年近く経っても抜けていないのだろうか。

そう思うくらい、なぜその発言をするのだろうと思うことが多い。

『めざまし8』は一切見ていないのだが、やたらと「谷原章介が失言した」という記事を様々目にする。

ワイドショーに求められる「共感アジャスト能力」

「女性ってリュック背負うんですね」も失言とされているが、女子高生でもリュックを背負う人をよく見かける。

スカートを履いているので、リュックでうまくガードできるのもあるのだろう。

谷原章介には思春期のお子さんもいるわけだから、そんな独身貴族みたいな切り口で語られてもという感想はもっともだ。

しかしながら、本来この発言は失言の類ではない。

ワイドショーだから失言のような扱いになってしまうのだ。

多くの人がワイドショーに求めるのは、自分と同じ気持ちの意見を言ってくれることである。

コメンテーターが適当なことを言うのは、お茶の間で多数派であろう意見にアジャストしようとするからだ。

このアジャストがうまくいく人が名コメンテーター、ご意見番になれる。

玉川徹がなぜ根強い人気を誇るかといえば、言ってほしいことを言ってくれるからだ。

その「言ってほしい」には「よくぞ言ってくれた」もあれば、「この野郎、バカなこと言いやがって」も含まれる。

田原総一朗だって根はテレビマンなので、これを言えば盛り上がるというのがわかって、あえて挑発しているに過ぎない。

何を言えばどうなるかがわかる人は、白黒どちらのことも言える人である。

その点、谷原章介は何を言えばどうなるかがわからず、共感を得られないことしか言えない人なのではないかと推察する。

谷原章介は『アタック25』の司会をやっているが、そんなに的外れなことは言っていない。

『うたコン』でも、生放送が向いてないと思ったことはほぼない。

司会、生放送それぞれ問題ないのだが、「共感を得る言葉をアジャストし続ける能力」が低いのかもしれない。

想像力の欠如が露呈する発言事例

そんな谷原章介に関して、『めざまし8』でどんな失言をしてきたのかをまとめたページがいくつもある。

正直、切り取られて失言と扱われたケースもあるので、すべて失言かと言われると何とも言い難い。

しかしながら、死者が出た観光バスの横転事故で、「ブルーシートで運ばれたものは何か」とリポーターに問うなど、少し想像すればわかりそうなことを言うのは、失言扱いされて当然である。

そして、「ユニクロみたいな安い服」とも言ってしまう。

困窮家庭の話題で、子どもが着る服の話でユニクロが出たが、何もユニクロに特定しなくてもと思う。

GUもあれば、しまむらもあるし、自分なんかは服にあまりお金をかけたくないのでワークマンで買っている。

なぜユニクロのみを取り上げたのだろうかと不思議に思うし、アジャストできていないんだなと思う。

ワイドショーでしか培えない特殊なスキル

谷原章介は別に司会業、生放送そのものに適性がないわけではない。

ただ、これを言えば共感を集めるというのが下手であり、これを言えば賛否両論で話題になるぞというのもうまくない。

ワイドショーでうまくいく人は、共感の集め方がうまく、時に賛否両論になる意見を言えるのだ。

例えば、みのもんたはアジャストがうまく、何を言えばどうなるかがよくわかっている。

発言に責任を持たず、自分の発言が原因でアナウンサーが謝罪し、自らは謝りもしないというのは言語道断だが、時代に多少救われたところがある。

一方で、『ユアタイム』という夜のニュース番組でメインだった市川紗椰も谷原章介と同じく、アジャストしたことを言えない人であった。

市川紗椰のように、独特な感性を持つ人がやるべき仕事ではなく、本来いるはずだったショーンKがいなくなり、かなり酷だったように思う。

そんな市川紗椰も2020年以降のネット状況なら谷原章介状態になっていたかもしれない。

サッカーに対する発言もそうだが、切り取られてもおかしくなく、変な炎上につながった可能性もあるから、本人もテレビ局も粘らないで正解だった。

おそらくだが、今後も谷原章介はお茶の間の反感を買い、共感を得ることを言えずにただただ批判される人になるだろう。

加藤浩次や坂上忍、恵俊彰、みのもんたなど、反感を買うことも言うけれど共感を得られることを狙って言える人になれれば、あと何年も続けられる。

今年四月で丸二年を迎える中で、失言が収まる気配は見られない。

長時間の生放送も司会もやってるのに、『めざまし8』では失言を繰り返す。

ワイドショーのスキルはワイドショーでしか培えないのかもしれない。

ワイドショーに一切触れてこなかった人がいきなりワイドショーに飛び込めば、誰しも谷原章介的なことになるのだろう。

ワイドショーでうまくいかなかった人を何人か頭に浮かべたら、個人的には納得した。

ただ、共感を得なきゃいけない時代というのは本当にいい時代なのかと疑問には思う。


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