競馬とボート、パチンコパチスロをダラダラやる男のブログ

競馬やボート、パチンコパチスロの話題を中心に、賭け方をよりスマートにしながら、試行錯誤を繰り広げているブログです。


スポンサーリンク

最近の若者が怒られ慣れていないのではなく最近の中年が単に怒った後のフォローが下手なだけ説


スポンサーリンク

一報を聞いた時は、前代未聞の出来事が起きたと驚いてしまった。

18歳の自衛官候補生が上官を銃撃する。

自分みたいな一般人ですら衝撃なのだから、自衛隊にいる人、以前いた人の衝撃は相当なものだと感じる。

自動小銃での訓練は自衛官になるためのスタートラインであり、これなしには現場に立てない。

避けては通れない訓練なだけに、再発防止策は必須と言える。

 

今回の報道でよく目にするのが、訓練中の隊員へのメンタルケアや最近の若者は叱られてないなどの意見である。

自衛隊が厳しく指導を行っている様子はテレビなどで誰しもが見ているし、厳しくするのは当然といえば当然である。

自衛隊に限らず、基本的に命にかかわる仕事は総じて厳しく指導され、公営ギャンブルの選手たちもほとんどが厳しく指導を受け、自衛隊レベルの規律の中で過ごす。

特に自衛隊の上官、教育係になる人物はまさに心を鬼にして厳しく指導するという話を、様々なエピソードで聞いた。

隊員の前では鬼だった人が、たまたま居合わせた時に自分の子どもたちにものすごく優しそうにしているなどの話は、自衛隊の上官、教育係がどういうポジションで、どういう役目でないといけないかがよく分かる。

そして、現場では上官に盾突く新人もいないというが、これは明確に理由がある。

上司に盾突くような人間は自衛隊はもちろん、体育会系を避けるからだ。

まさに自分がそうなので、自衛隊に入るなんてできないし、自衛隊の方々には尊敬しかない。

祖父が自衛隊の観閲式のビデオを、当時小学生だった自分が帰省するたびに毎回見せてきたのを思い出す。

さすがに小学生の自分にはきつかったが。

 

最近の若者は怒られ慣れていない、叱られ慣れていないというが、違うと思う。

怒る側叱る側の配慮の無さ、下手さの問題ではないだろうか。

怒る側叱る側の中には、人間が未熟なまま中年以上になったアホが結構いる。

この手の人間は気分で怒り、真っ当な指摘を受け止めきれずに逆ギレを繰り返す。

そして、コンプライアンスもあるので気を付けてくださいねと言われ、世知辛い世の中になったと言い出すのはこの手の人である。

後先のことを考えた上で怒れる・叱れる人はフォローが上手だ。

自分みたいにひねくれると、「うわぁフォロー入れてくれてるわぁ」と感じてしまうので自分みたいなクズはいいとして、真っ当な人はこのフォローで救われるはずである。

怒られ慣れていない、叱られ慣れていない以前に、その後の処理を怒る側・叱る側はしているのだろうか。

 

ベンチ内であれだけ暴れ倒し、殴り、多額の罰金をとっていた星野仙一は、今の若者は萎縮するかもしれない。

ただなぜ萎縮するかといえばそれこそやり方に慣れていないだけで、実際は選手の家族への配慮が行き届き、グラウンドを出ればとても優しく、何かあればサポートする姿を見ていれば、萎縮も改善されていく。

怒られ慣れていない、叱られ慣れていないというのは、その後の処理や芯にある優しさを出していないからだろう。

理不尽に怒る人、叱る人は今も昔もいるし、むしろ今の方が多いのではないだろうか。

もしくは怒ること叱ることを行って、逆恨みを恐れて何も言えなくなる大人が多かったか。

怒ること叱ることがうまい人は、そのフォローだってうまいし、フォローが身に沁みた人は多少理不尽な目に遭っても耐えられそうだ。

 

自分はひねくれているが、さすがに怒ってくれたり、注意をしてくれたり、苦言を呈してくれたりする人に対して感謝をすることもある。

先ほどは、うわぁフォローしてくれてるわぁと悪態をついたが、フォローが入り、次も任せてくれる時は意気に感じる。

大切なのは失敗した直後のリカバリーにあって、失敗した直後にもう1度チャンスを与える配慮、今度は成功した時にそれを称えるフォローが自信を与え、人を成長させると思っている。

今週、開催中にスマホを使ってしまい騎乗停止を食らった若手騎手が復帰するが、まさに失敗した直後のリカバリーの段階にある。

フォローがうまい人はリカバリーできたことを称えるはずであり、いい経験になったぐらいに思うだろう。

厩舎関係者の多くは最初は激しく怒り、本気で失望していたはずである。

しかし、居場所を残し、仕事をさせて改心を見る中で赦しを与え、成長や感謝を垣間見て、こいつにもう1回チャンスを与えたいと思えるようになる。

そして、実際に結果を出して、段々と笑い話になり、あれがきっかけでよくなったと思える。

 

最近の若者は怒られ慣れていない、メンタルが弱いと考えるのは上に立つ人間、教育者の怠慢でしかないと思う。

そもそも今回の自衛隊候補生がなぜこんな事件を起こしたのか、本当にメンタルだけの問題なのか明らかになっていない。

より怒るのを避けるのも違うし、怒られ慣れてもらおうとフォローもなくストレス発散の感覚で怒るのも教育ではない。

なぜ怒ったのか、怒った理由やその意味をしっかりと覚えていて、それを伝えられる怒り方ができて初めて成立する。

そんな人間が多ければ、少なくとも怒られ慣れる、慣れないという次元の低い話は出てこないのではないだろうか。

自衛隊の厳しさ、公営ギャンブルの訓練における徹底された規律には意味がある。

一方で、今回の件に関係なく、自衛隊で時折見られる不祥事は、この厳しさが上官から部下に伝わっていないために起きているとするならば、改める必要があるのだろう。

 

せめて怒ったこと叱ったことを覚えていてほしい。

覚えていないから、怒られる・叱られることがネガティブなことだと受け止められる。

他人を怒る、叱る、これを覚えていない人間は誠実さがない。

誠実さがない人間に、最近の若者は~なんて言われても響くはずがない。


スポンサーリンク