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山下達郎バッシングの「火付け役」松尾潔の今後の展開とは


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正直な話、色々書いているものの、自分が絶対に正しいと思っては書いていない。

どこかに間違いはあるだろうし、いずれ思い直す時が来るかもしれない。

だから、後で自分の文章を振り返ると嫌悪感を覚えやすい。

もちろん書いた時点で自分が思ったことであり、本心で書いているのだが、間違いに気づいたり、アップデートしたりするからだろう。

自分の書いたことを検証していくのを記事にまとめるのもいいだろうが、それはニーズゼロ、自慰行為的なものなので、本当にネタが尽きた時にやろうと思う。

 

スマイルカンパニーを途中で追い出された松尾潔が強気に山下達郎とスマイルカンパニーへの戦いを続けている。

そもそも世間一般は松尾潔をどれだけ知っているのかという疑問もある。

カラオケバトルに時折出てくるおじさんと自分は説明するが、テレビ東京のカラオケバトル自体、あまり知られていないかもしれない。

ただプロデューサーとしてはとても優秀で、ASAYANで発掘したCHEMISTRYのプロデュースも担当していた。

平井堅のブレイクにも一役買うなど、実績はトップクラスだが、いざ名前となるとどうか。

今回の件で顔と名前が一致し、その実績を含めて改めて評価されるのであれば、松尾潔にとって不満はないだろう。

 

一方で、山下達郎の件で松尾潔は巨悪と戦う正義側の人間として、結果的に振る舞うことになってしまった。

正しいことを言っただけで途中で契約を打ち切る、確かにこれを見れば松尾潔が正義になるのは当然である。

しかしながら、ここまでのムーブメントを松尾潔は想像できていたかといえば微妙だ。

事あるごとに山下達郎バッシングに加担する勢力から発言を求められ、少しでも渋れば変節だ、金でももらったのかと攻撃を受けることになる。

これは結果的に組織を追い出され、一時的に正義側の人間になった人物の傾向として垣間見える。

正義側につき、さも救世主のごとく扱われて巨悪と戦うための戦力としてカウントされる。

ところが、こうした人たちは期待感さえ出てくるが、大きなリスクは負わない。

分かりやすいのが政治の世界で、この人なら都知事選に出れば当選!とか新党を立ち上げたら面白い!とか支援者の中では言われるが、実際にその決断はしない。

期待感だけで講演に呼ばれ、支援者が気に入りそうなことを話して金を巻き上げるようなことをするようになる。

あえて誰とは言わないが、支援者に気に入られそうな発言を繰り返し、変質してしまう人もいる。

支持を集めるために必要なのは寛容ではなく、良くも悪くもブレないことだ。

この場合の「ブレない」は1ミリたりともブレてはならないことを指す。

これを守れば、食っていけるだけの支持は集められると政治の世界を見ていて思う。

 

松尾潔に関しても1ミリたりともブレずに、山下達郎バッシングやジャニーズ事務所への提言をしないと、今いる支持者は一転して敵になってしまう。

山下達郎がジャニー喜多川に対して配慮して炎上したように、松尾潔が事あるごとに山下達郎に配慮したり、フォローしたりすれば「変節」として叩かれるだろう。

なので覚悟を決めるのであれば、松尾潔は山下達郎を徹底批判し、「あの野郎ここ10年ぐらい才能が枯渇しやがっているから昔の曲で金稼ぎを始めやがった」ぐらいのことを言って、よくぞ言ってくれました!という支援者たちの支持を集める必要がある。

それくらいわかりやすい、白か黒かの二極化の議論でないと支持は得られない。

これを松尾潔は当面続けなければならない。

いずれ松尾潔は嫌気が差すだろうと思うし、そんなことで商売はしたくないだろうが、残念ながら1度手を出した以上、そのケアに労力を割かないと痛い目を見る。

1度でもいいねの数の多さに味をしめたら、そこからは抜け出せない。

その点、松尾潔は賢い人間だと思うので、いいねの多さで変節・変質はできないだろうが、久々の強烈なスポットライトに味をしめたら大変だろう。

 

例えば、前川喜平という元文部科学省の事務次官もその1人。

Wikipdiaを見る限りだが、事務次官を辞めざるを得なくなったのは定年退職の2か月前。

その時期に文科省で天下り問題が発生し、その責任を取らされる形となった。

その後、前川喜平は出会い系バーに通っていた問題が報じられる。

政治的なスタンスを思えば、当時の政権とは相当距離があったのだろうと推察できる。

現在に至るまで反政権のポジションから活動をしているが、2021年の総選挙では野党が芳しくない結果に終わったことで、有権者はアホとつぶやいてしまった。

結果を受けて有権者を批判するのは最悪の一手であり、何も生産性がない。

勝つ努力をした政党に有権者が応えただけのことである。

でも、仲間内から、それは良くない!的な対応はさほど見られなかったように思う。

共著の面々を見れば、おおよその支持層が見えてくる。

いいのか悪いのか別にして、決してブレてはいない。

ちなみに出会い系バーに関して、前川喜平曰く、「女性の貧困問題の調査」だったようだ。

この手の話は「話を聞いた当人の自分の物差し」で判断されやすく、「自分だったら口説いていやらしいことをしちゃいたくなるなぁ」という考えがあって、他の男もみんなそうに決まっている!と決めつけで話が進む。

「お金などを渡していたのもきっと嫌らしいことを願っていたからだ!」と決めつける人はきっと多かっただろうと思う。

もちろん出会い系バーで潔癖に対応し続ける難しさもあるわけで。

裁判で事実認定があったわけではない事案なので、結局のところ、どちらも間違いなく事実と断じるのは難しい。

 

誰しもが正義のヒーローに憧れ、少しでもその立場に近づいた時、その快感は相当だ。

しかし、根っからのヒーローではなく自然の流れで近づいてしまった場合は大変である。

正義のヒーローは常に正義のヒーローでなければならない。

水戸黄門が実は裏で悪さを働いていて、印籠を悪用していたら興ざめである。

正義側に立った以上、松尾潔は正義のヒーローのポジションを求められる。

常にそのポジションにいるのは相当無理をすることになり、疲弊することだろう。

今は山下達郎に関することを書けば、ウケにウケる。

しかし、ムーブメントはすぐ終わり、いつまでそのことを言ってんの?という視線を浴びることになる。

その時の松尾潔の振る舞いはしっかりと見ておくべきだろう。

この人はなぜああいうツイートを始めて火をつけたのか、それは正義からか、それとも恨みからか、今はわからないし本当に正義心で始めたと若干思っているが、しばらくすればわかるだろう。


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