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DQNの川流れ(玄倉川水難事故)を今だからこそ振り返る


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dic.nicovideo.jp

DQNの川流れと称される玄倉川水難事故は1999年8月14日に発生した。

当時小学生で、自由研究の一環で新聞のスクラップ作りをしており、とても印象に残っている。

会社名や何の会社かもはっきり記憶に残っているくらいなので、よほど衝撃的な事故だったのだろうと思う。

DQNの川流れと称される理由は、雨で増水が始まり、事故現場の近くにあるダムの職員が再三警告したにもかかわらず、その場にとどまったことなど、理由はいくらでもある。

犠牲者たちはキャンプで来ており、川で泊まろうとしていた。

ゆえに「せっかくのお盆休み、泊まりで来てるのになんで!」という思いがあったのだろう。

事故現場の近くにある玄倉ダムは水力発電のために作られたダムであり、しかも、河川法の基準では高さがわずかに足らず、本来は堰である。

貯水用ではないため、大雨が降ればすぐ満杯になる、この時も早々に満杯となった。

 

再三の警告にも応じず、警察官が退避勧告を行っても、応じたのは一部の人だけ。

玄倉ダムは放流し、雨は勢いを増す一方。

翌朝になり、警告に応じて撤退した一部の仲間が避難を呼び掛けに来るも早朝だったからか反応はなし。

このタイミングならばどうにか避難はできたようだ。

しかし、この状況でよく寝られるなと当時子どもながらに思った。

この件とは一切関係ないが、この事故の少し前に房総半島にキャンプに行かされ、色々と辟易した記憶がある。

余計に、よくこの状況で寝られるなと強く思った。

119番通報をしたのは先に避難をしていた仲間で、中洲でキャンプしていた犠牲者たちが気付いたころには脱出は不可能に。

ネット上で見られる当時の映像はこの状況あたりからのものが中心である。

ロープでの救助しかやりようがなく、それもなかなかうまくいかない。

救助のために玄倉ダムの放流を一旦は止めるも、昨夜からの大雨はえげつなく、すぐに危険な状態に。

下流には三保ダムがあり、万が一玄倉ダムが壊れたら三保ダムにも甚大な影響が出て、それこそ未曾有の大災害が起こってしまう。

放流開始からしばらくして激流に耐え切れず、流されてしまう。

その際に奇跡的に助かった人もいたが、多くは流されてしまい、帰らぬ人となった。

ここまでの一連の流れは多くのメディアが撮影しており、色んなテレビ局で何度も流された。

手抜きのごとく、世界の衝撃映像をまとめて番組にしているテレビ局が多いが、日本の衝撃映像の中でもトップクラスの衝撃映像なんだから、流せばいいのにと強く思う。

夏になれば必ず水難事故が起こるが、川というのは怖いところなんだという意識を植え付けさせるにはこれ以上適した映像はない。

 

DQNの川流れと称される理由は先ほども少し書いたが、助けてほしいがあまりに救助隊に罵声を浴びせるなどの行為も話題になった。

命の危険が迫っているのだから、早くしてくれなど、罵声を浴びせたくなる気持ちはわからんでもないが、時系列を知ってしまうと、自己責任じゃないのかという気持ちが視聴者を中心に芽生えるのは致し方ない。

最後まで逃げなかった当事者がその時何を思っていたのかを手記にまとめない限り、ずっとDQNの川流れと言われ続けるだろう。

何か理由があったのかもしれないという部分はまだ残してあげた方がいいと思う。

一方で、この時の事故で公費が多く費やされており、今の時代だったらDQNの川流れというレッテルだけで済まされなかっただろう。

1999年はまだまだダイヤルアップ接続の時代で、ISDNが出たかどうかぐらいの時代である。

SNS全盛、映像なども簡単にアップロードできる時代だったら、デジタルタトゥーの残り方は1999年と2023年では比べ物にならない。

 

あまりにも衝撃的な事件だったからか、天気予報における表現も劇的に変わっていった。

弱い熱帯低気圧という表現はなくなり、熱帯低気圧に統一された。

弱い台風、小型の台風と表現されることもあったが、これも廃止された。

以前であれば小型の台風と称されたものも、コンパクトな台風だからこそ急に天候が悪化するかもしれないと警告されるようになっている。

一方でDQNというネットスラングがもはや今通じないのではないかという指摘もある。

目撃ドキュンという番組があり、そこに出てきていたのが結構変わっている方が目立ったので、ネット上でそのように表現されるようになった。

ハイヒールモモコがダメ夫のところに行くコーナーがあった記憶があるが、今同じことをやったら賛否両論が毎回起こるかもしれない。

目撃ドキュンはテレ朝の番組なので、系列のAbemaTVで復活させればいいと思う。

賛否両論を巻き起こしてナンボのところだから。

 

生存者たちはどうしているのかという関心もまだまだあるようで、調べれば色々と出てくる。

奇跡的に助かってもデジタルタトゥーとして氏名が晒され続けるのは、なかなか形容しがたいものがある。

あれから24年も経てば、当時子どもだった人も30代前後にはなっているわけで、何かしら思うことはありそうだ。

とはいえ、この状況で出てきたら自らデジタルタトゥーを作り出すようなものである。

あの時何があったのか、いまいちこの話題はメディアで取り上げられにくい。

https://www.yoho.jp/shibu/seibu/public_html/page7-5.htm

ちなみに上記URLは日本気象予報士会が当時の様子をまとめたページである。

なぜ事故が起きたのか様々な考察が述べられている。

責任をもって権力を行使して避難などをさせる機関がない現実を締めに書いており、今同じことが起きたらどうなるのか、少しゾッとする。

今はああいう映像を流すのは自粛しているそうだが、十分な配慮を示した上で流すべきだろう。

ショッキングかもしれないが、ショッキングだからこそ、強く肝に銘じて注意深く対応するようになる。

キャンプブームの今だからこそ、改めて取り上げるべき話題のように思う。


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