フジテレビの視聴率が芳しくないというデイリー新潮、週刊新潮の記事。
木曜のゴールデンタイムの世帯視聴率を見れば3%、4%と一時期の深夜帯の視聴率みたいな数字である。
確かにこれを見ればフジテレビヤバくね?と感じるのは当然である。
ところが、こんなデータもある。
23年度上期 新ファミリーコア視聴率各局比較=TBS HD上期決算説明資料より pic.twitter.com/7pxO6AHPG6
— テレビを取材する人@マイナビニュース (@mn_enta_tv) 2023年11月10日
4歳から49歳のファミリーコア層の視聴率データで、TBSが出したものだ。
これを見る限り、やはり日本テレビが頭1つリードしていることがわかる。
しかし、日本テレビが振り向くとそこにいるのはフジテレビ。
そして「振り向けばテレ東」の位置にいたのはなんとNHKだった。
なんともNHKをぶっ壊したい方たちにはヨダレが出るような結果だが、それが現実なんだろうと感じる。
一時期のフジテレビは坂上忍や梅沢富美男などオールドな人たちを起用した時期があった。
坂上忍は今もやってはいるが、現状では世代交代がそれなりに進んできた印象を受ける。
先日の27時間テレビを見る限り、とても「振り向けばテレ東」という感じはしない。
確かに早期退職制度でフジテレビを支えてきた有力者は去っていった。
しかし、その分、若手の台頭が目立ち、ファミリーコア層にあたる人たちで番組が作られている。
しかも、テレビを長く見るのは年齢を重ねた人ぐらいである。
自分自身も自発的にテレビをつけるのは競馬中継か、スポーツぐらいなものだ。
それくらいYouTubeなどの動画配信系が充実してきた。
昭和や平成のように地上波の数チャンネルだけで「動画を配信」している時代ではない。
もはや視聴率で語ること自体がオワコンなのである。
だから、デイリー新潮、週刊新潮も考えを改めるべきだろう。
一方で、デイリー新潮などの週刊誌は別に考えを改めず、時代錯誤な路線を歩んだ方が金にはなる。
週刊誌を金を出してみるのは結局年齢を重ねた人らである。
自分が学生の時はたまに文春や新潮を買う時もあったが、よほどでないと若い人は買わないだろう。
今はそうでもないが、昔はこの手の雑誌にはヌード写真があった。
そんなものを持ち帰り、子供が見てた日には、お母さんは大激怒だろう。
自分の父親はフライデーをよく買っていて、車に雑然と放置されているのを子供の時に見たが、心臓が激しく鼓動したのを覚えている。
父親はパチンコ雑誌も好きだったので、テレクラなどの広告がバンバン載っていた時のやつを自分も見ていた。
結果、こんなしょうもないことを書くようになるので、やはり教育には良くない。
最後にビデオリサーチが平均視聴人数のランキングを出している。
1位が朝ドラのブギウギ、2位が相棒、3位が下剋上球児だった。
トップ10にはポツンと一軒家やイッテQなどが入っている。相棒以外は日曜の番組が大半。
相棒はもはや国民的なドラマである。
20年以上放送し、何歳の設定なの?と言いたくなるような状況も目立ち始める状況でも、まだまだ健在だ。
ただファミリーコア層がどれだけ見てるかという話もある。
テレビ局が一斉にファミリーコア層に目を向けたということは、ビデオリサーチの数字すら信じられていないかもしれない。
時代はTverの数字なのか、それとも配信での視聴回数か。
やはり世帯視聴率で語ろうとする週刊誌はオワコンなのかもしれない。