12月3日にBS-TBSでSASUKE甲子園が放送された。
オーディションをパスした8校の高校がしのぎを削った。
SASUKEオールスターズもおり、もちろんのことながら山田勝己もいた。
SASUKEは近代五種の1競技となっており、もはやテレビ番組の企画のスケールではなくなっている。
3人1組でチャレンジというのは、高校生クイズのようなフォーマットではある。
ただ高校生が知力を競う番組はいくらでもあるが、体力をこういう形で競う番組は意外とない。
知力体力時の運の中で、本家高校生クイズは知力重視になってしまい、体力や時の運は軽視されている。
SASUKE甲子園は体力と時の運の要素を兼ねることができるように感じた。
と、ここまではマジメに思ったことだが、正直なことを言うと、これほど現場と視聴者の温度差が激しい番組はないと思う。
個人の感想だが、泣くほどのこと?と自分は思っている。
現場では負けた高校生がみんな泣いている。
宮城の名取高校の1人は家にSASUKEのセットを一部作って取り組んでおり、この子が泣くのはわかる。
そんな彼は1回戦のリレー対決で大差がついて、楽勝ムードになってしまったか、最後の最後で大逆転負けを喫した。
彼のせいではないが、最後まで気を抜くなという教訓を得られただけよかったのではないだろうか。
うんていはそれだけセンスなどが問われるのだろう。
SASUKEオールスターズは終始私たちはSASUKEのスターでございますみたいな感じで出ており、そもそもお前ら誰やねん!という気持ちが出てしまう。
もちろん山田勝己などは知っているし、SASUKEの事前番組なども見ているのでキャラは知っている。
でも、よくよく考えれば素人さんであり、素人さんが何をしているのだろうと客観的にみるとそんな感じがした。
SASUKEをちゃんと見ている人、大好きな人は真剣にみるだろうが、全員が全員そうではない。
だから、えげつない温度差にも面白みがあった。
SASUKE甲子園というフォーマットはものすごく面白く、これは毎年続けてほしい。
この点に関しては、途中までの人間の嫌な部分を全開にした気持ちとは全く異なる。
SASUKE甲子園は夏にやるといいだろうし、もっとたくさんの高校を集めてほしい。
偏差値が高い高校だけが高校生ではない。
むしろ力が有り余ったパワフルな高校生が出てくる場はもっとあってもいいくらいだ。
高校生たちはみんな素晴らしかったし、すげぇなとしか思わなかった。
そして、ここでも青山学院なのかという残酷な現実を見せつけられたが、まぁこればっかりはしょうがない。
あと、SASUKEの魔物は慎重に行く人間を嫌い、勇敢に向かう人間を好むことを教えてもらった。