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スガシカオはなぜ時折炎上するのか


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昨今のインフルエンザの大流行で、マスクをする人がさすがに増えた。

誰だってインフルエンザになりたくないし、そんなことで1週間、場合によってはそれ以上棒に振るのは勘弁である。

しかし、コロナ禍以降、マスクに対して異様な反応を見せ、ノーマスクを頑なに主張する人たちがいる。

そうした人の餌食になったのがスガシカオだった。

スガシカオのツイートを要約すると、「地下鉄の中で咳をしている人が多く、明日からツアーなのでうつされたくない」という内容。

あまりにも当然かつ、プロとして持つべき高い意識を含んだツイートである。

それが炎上するのだから、恐ろしい。

例えば、「マスクをしないやつは友達になれない!」ぐらいのことを言えば、そりゃ炎上はするだろう。

しかし、普通のことをつぶやいて炎上したのではたまったものではない。

となると、別の要因があるように感じてしまう。

実はスガシカオはここ数年ちょくちょく炎上している。

business.nikkei.com

コロナ禍に突入して間もない時期、カオスのような状況において、不要な外出を控えようみたいなツイートを行った。

この時、「批判や怒りや疑いじゃなくてさ」という文言が入ったことで、政権批判をするなということか!といった類の反応が大きくなり、炎上した。

アベノマスクもそうだったが、時の総理が叩かれやすい状況で、何かと攻撃性が強い人が増えてきた時期でもある。

お前は政権を擁護するのか!ぐらいの勢いで攻撃を受けたら、誰だってゲンナリするように思う。

しかし、先ほどと同じく、別に政権を直接的に批判したわけでもなければ、暗に批判しているわけでもない。

さらに遡ること8年前の今日、2017年1月12日に放送された「アウト×デラックス」で、スガシカオは店で大量に粉チーズをかけて、粉チーズ代を請求されて憤慨した話を行った。

粉チーズ代は30円と安いが、パスタに大量の粉チーズをかけて食べる様子に、視聴者が嫌悪感を抱く。

さらにその1年前には、牛丼のテイクアウトをスタッフに依頼し、紅ショウガが4袋しかなかったことに、少ないとツイートしてしまう。

なんでもかけすぎることで「かけすぎ部部長」を自認し、過去にはかけすぎ部総会などのイベントも行っている。

 

こう見ると、スガシカオは絶妙に不快かどうかのラインに立っていると言える。

ちなみにスガシカオの食に対するこだわりはわからんではないので、「まぁ言って得することはないよね」というのが個人的な感想である。

食に対するこだわりは感情的な対立を生みやすい。

ゆえに炎上しやすくなるのは仕方ないだろう。

マスクも結局個人の自由の範疇なので、判断を巡って炎上するのも、この状況では避けられない。

風邪をひきたくないなんてつぶやきすら、下手すれば炎上しかねない。

世知辛いという表現が似合う状況だが、なんでも可視化されてしまう時代であり、そこはもう割り切って、利用できるものを利用していこうと考えるべきだろう。

利用できるものは最大限利用し、利用される時は甘んじで利用される、そんな割り切りもSNSの運用で考えた方がいい。

スガシカオも直接的な言葉を使わずとも炎上できるという点で、意外と稀有な存在と言える。

本人にとってもファンにとっても迷惑でしかないのだが。


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