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地方馬が参戦した2023年のジャパンカップに感じたこと


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今年のジャパンカップは、伝説のレースだと思う。

競馬に絶対があると言わしめたシンボリルドルフ以来、令和に競馬に絶対があると言わしめる馬が出たからだ。

衝撃的なレコードから中3週、しかも、頻繁に中3週をやってきた馬ではない。

正直反動はあると思っていたし、飛んでもおかしくないと思った。

スターズオンアースの調教タイムが自己ベストだったこともあり、この人気で買える時は2度とないと思い、スターズオンアースにした。

イレジンも買ったが、今回は本気でスターズオンアースが勝つと思ったので、本線をスターズオンアースにした。

しかし、イクイノックスもリバティアイランドも見事だった。

ちなみにイクイノックスの着差は新馬戦に次ぐものだった。

まさに敵は国内にいない。

いや海外にもいないかもしれない。

そんなレースだった。

 

クリノメガミエースとチェスナットコートの園田所属の馬が2頭参戦した。

SNS上では批判の声が出たが、それに対してそんなことを言うな、挑戦したことを尊重しろなどの声が圧倒的だった。

しかし、2010年代の地方競馬、交流重賞を見てると、個人的にはえっ?と思ってしまう。

ホースケアの馬が枠を埋めるように参戦していたあれは何だったのか。

当時賞金が激安だった高知の馬が散々南関東などの重賞で走っていたのは何だったのか。

それに、挑戦する気持ちがどうこうなんて言えただろうか。

走ったら、レースに参加しているとは言えないくらい、2つの集団が出来上がる。

その現実を知っているからか、挑戦する気持ちがどうこうとは本心では思えない。

かといって、挑戦すんじゃねぇよとも別に思わない。

外国馬が参戦しない状況の方がよっぽど問題であり、地方馬の参戦でその話題が消えていることが由々しき事態である。

そして、外国馬が来たら絶対に馬券を買う自分も、人のことは言えない。

たまに来た時の興奮、これは形容しがたいエクスタシーである。

 

ハッピーグリンという地方馬も2018年のジャパンカップに参戦している。

この馬に関しては、今回の地方馬たちと違い、そりゃ厳しいだろとは思わなかった。

オープン特別3着もそうだが、その年のスプリングステークスでひょっとしたら…と自分も思っていたからだ。

スプリングステークス5番人気8着だったが、実は3着と0.2差しかなかった。

オグリキャップと同じタイムで激走したのだからすごい。

 

クリノメガミエースはイクイノックスと同期であり、ジオグリフが勝った札幌2歳ステークスにも出走している。

ダークエクリプスの背面跳びが披露された、ある種伝説のレースである。

チェスナットコートは天皇賞春で5着の経験がある。

昨年までは南関東のオープンでも勝てているので、よく働いたと感じる。

それぞれの馬にドラマがあるのは間違いない。

記念受験のようなものと称する声もあったが、そんな感じでいいのではないだろうか。

SASUKEに芸能人が参戦するのに目くじらを立てる人がいたら、何を思うかというのとさほど変わらないと自分は思う。

ある種のオールカマーみたいなもんだし、参戦自体は何の問題もない。

ただ変に美化するのもそれはそれで違うと感じた。

チェスナットコートが中央時代に所属していた矢作厩舎の矢作調教師がチェスナットコートを待ち構え、馬と触れ合ったシーンはドラマとしての感動を覚えた。

それを見届けた園田の厩舎スタッフが矢作調教師に頭を下げるシーンもいい。

事実を事実として受け止め、その中で各々が感動を感じればいい。

ルールなのだから、どう活用しようといいのだ。

森秀行厩舎なんて、未出走馬をいきなり弥生賞に使うのだから。

でも、それもルールなのだ。

そもそもなんでこんなことになったかと言えば、イクイノックスが強すぎるからだ。

そして、日本中央競馬会JRAが外国馬を全然誘えなかったから。

ホースケアだってJPN技研だって冨田馬だってジャパンカップに参戦すればいい。

その時は応援馬券を買うかもしれない。


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