普段ならデータをご紹介するが、なにせ阪神3200メートルの天皇賞春は去年のみ。
京都3200メートルの天皇賞春のデータを紹介したところで、関連性がほとんどない。
なので、純粋に本命馬をご紹介したい。
本命はユーキャンスマイルにした。
大舞台での実績がほとんどない馬たちが集まった状況で人気馬を買うのは正直気が乗らない。
タイトルホルダーは実績があるじゃないか!という話だが、横山武史とタイトルホルダーのコンビでの話。
横山和生もここ2年で急に勝ち星を増やしたが、その信頼度は父、弟に比べると一枚下がる。
横山武史の信頼度は最近落ちているから、恨みつらみのある競馬ファンは横山和生の方が信頼できるというかもしれない。
リオンリオンとブラストワンピースの時に本命にして先に洗礼を受けた自分からすれば、横山武史が人気馬を飛ばしたところで恨む気にもならない。
むしろ横山和生が全然乗れていない時期にたまたま競馬場のバックヤードツアーで見かけた時のイメージがまだ残っている。
自転車で中京競馬場のバックヤードを移動していた横山和生のイメージ。
思えばあれからしばらくして勝ち星を増やしたが、まだ10年程の前の残像が残っている。
その日経賞も層が厚かったかといえばそんなこともなく、阪神大賞典にもそれは言える。
ディープボンドは有馬記念で本命にしておいしい思いをしたので、いいイメージはある。
ただ単勝2倍台の馬かと問われると、違うと思う。
ここ1年確かに戦績が意外と立派で輝かしく、そりゃ単勝2倍台の馬なのだが。
どこかで信用しきれない部分がある。
ダイヤモンドステークス1着のテーオーロイヤルが1桁オッズの時点でこのレースのメンバーの薄さを感じざるを得ない。
ユーキャンスマイルを本命にしたのは長距離での安定感にある。
秋競馬は、札幌記念から有馬記念まで王道をひたすら歩み続け、間違いなく疲れはあった。
しかも後方からの競馬で展開待ち、そりゃ大変だろう。
阪神大賞典はさほど負けておらず、長距離戦だと中団待機もできる。
元々阪神大賞典を勝ち、重馬場開催で2着もある。
阪神は稍重、スタミナを使う走りをしてほしいという要望もあるようだ。
そうなればチャンスではないだろうか。
ディープボンドにとってもやりやすい競馬になるだろうが、あの馬は大外にいる。
内枠でなんとか中団をキープし直線まで可能性のあるポジションに耐え忍んでくれれば。
藤岡佑介が乗っていたゲシュタルトを本命にした2011年の天皇賞春。
1周目直線、個人的には完璧な位置にいたが、その展開を壊したのはコスモヘレノス。
当時は中谷雄太に対し、後にも先にもない激しい怒りを感じた。
逆の意味での思い出補正であり、単なる逆恨みになってしまっているが、当時は本当に腹が立った。
そんな中谷雄太も矢作厩舎の一員として世界で戦う存在になるとは。
ちなみに2011年3着ナムラクレセントが思い切った騎乗ぶりを見せていた。
和田竜二が同じような腹の括り方ができるかどうか、そこにかかっているかもしれない。