今年もダービーの季節がやってきた。
翌週から新馬戦が始まるので、言ってしまえば競馬界の大晦日みたいなところがある。
ホースマンにとっても競馬ファンにとっても特別な日、それがダービーデーである。
今週からダービーに関するデータをご紹介していきたい。
過去10年前走皐月賞組は8-9-6-70。
皐月賞組を一切絡めないで馬券を買うのは金をドブに捨てるのと同じ行為と言わざるを得ない。
皐月賞組独占は10年で3回、それ以外は皐月賞組2頭が絡んでいる。
いかに皐月賞組の取捨をするべきかが重要になってくる。
注目したいポイントの1つ目は掲示板を外した馬の巻き返しである。
レガレイラは皐月賞で1番人気6着、ケガで乗れなかったルメールが再び騎乗するので、オークスでの結果もあって人気になるだろう。
過去10年で皐月賞6着以下からダービーで馬券になった馬は4頭いる。
その中にはレガレイラの父スワーヴリチャードも含まれる。
すべての馬に共通しているのは、皐月賞で4コーナー9番手から後ろ、かつ前々走11頭以下で前目にいたこと。
前々走はトライアルがほとんどなので、基本的には少頭数になりやすい。
トライアルでは前目で競馬ができたが、皐月賞では前目につけられずに負けたというケース。
レガレイラは皐月賞で4コーナー13番手で、過去10年で皐月賞6着以下からダービーで馬券になった馬の中に入れると最も後方である。
ワグネリアンは皐月賞4コーナー12番手で、キャリアの中で一番後方にいたケース。
挙句、馬場が渋って前残り、人気馬総崩れという展開だった。
レガレイラもいささか前残りだったことを考えると、ワグネリアンと状況は似ている。
問題は前々走多頭数で4コーナー10番手だったことがどうか。
そこさえ目をつむればレガレイラの巻き返しは十分に可能と言える。
ヴェルトライゼンデが皐月賞4人気1秒2負けからダービー3着となったので、そこがカットライン。
巻き返しがあるとすればレガレイラぐらいで、あとは上位入線馬の中で取捨選択をすべきだろう。
次に前走皐月賞5着以内でダービー1着になった7頭の傾向をチェックしていく。
実は先ほどのデータに似るが、皐月賞5番手以内だった馬は去年のタスティエーラしかおらず、その他は3コーナーでは10番手より後ろにいた馬しかいない。
直線で猛然と追い込んで何とか掲示板に入ったという馬が非常に目立つ。
ちなみにタスティエーラは先行馬が壊滅的な中で唯一前目で残った馬だった。
それ以外の馬は前残りの中で後方から突っ込んできた馬だ。
今年の中で面白いのはアーバンシックである。
3コーナーでは13番手、4コーナーでは10番手そこから4着。
比較的前残りの中、4コーナー10番手から後ろで掲示板に入った唯一の馬。
アーバンシックがダービーを勝っても何らおかしくはない。
ちなみにレガレイラとアーバンシックは2頭ともスワーヴリチャード産駒、そして母母がランズエッジで母父ハービンジャーと母は違えど血統は全く同じ。
もっと言えば、オークス2着のステレンボッシュの母はレガレイラとアーバンシックの半妹にあたる。
血統的には距離は全く問題ないことが言える。
皐月賞組が2頭以上来るとするならば、レガレイラとアーバンシックだと言える。
個人的にはアーバンシックで勝負したいなと今は思う。
データをチェックする中で穴馬を見つけたらそちらに乗っかるつもりだが。
アーバンシックに乗る横山武史は、2021年ダービー、エフフォーリアでハナ差負け、あまりにも悔しい2着を経験している。
今年はエフフォーリアの時よりか気楽に乗れるはずなので、一発があってもおかしくない。
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