競馬場の達人では、ほとんどの回は達人とは言い難い出演者がお送りしている。
たまにすごいと思える回もあるが、ツッコミを入れたくなる回が多い。
しかし、この人の考え方、買い方は参考になる!と学びにつながった時もあった。
例えば、新馬戦は社台を狙うという山本昌や同じく新馬戦で調教で遅れがない馬を探していた草野仁。
今でこそ自分は血統を重視するようになったが、それまでは社台の馬ばかりを新馬戦で狙っていて、それなりの結果を出せていた。
競馬場の達人を見ていると、こんなこともあるわけだ。
東大の名誉教授である本村凌二はワイド1点で楽しんでいた。
本村凌二は現在うまスクエアで連載しているが、ワイド1点が多い。
仲間と酒を飲みながらわいわいやるには、このスタイルがいいし、これなら儲けは出やすい。
もちろんノブコブ吉村のように3連単1点が究極だが、我慢、忍耐が必要である。
自分にないもので、しかも合理的、効率的、理にかなったやり方をしていれば、どんどん吸収した方がいい。
勝てば官軍であり、芸能人から何1つ学ばなくていいし、そんなつもりもない人も多いと思う。
ただ、人間は学ばないとどんどん腐っていくし、競馬の楽しさから遠ざかっていく。
そういう考え方もできるのか!と学んで、それを試すだけでもいい。
自分に合ったやり方は必ずある。
中丸新将がやるサスペンス馬券だって、本人に合ったやり方なのだろう。
それを垣間見ることができるのが競馬場の達人である。
ただそこまでの楽しみ方、ポリシーを持つ人は意外と少ない。
そして、そのレベルに行く人は総じて競馬そのものが好きな人だ。
賭け金度外視で、当てることの喜びを知る。
こういう楽しみ方もあっていいのではないだろうか。